地域事業者連携のプラットフォーム「LOGIN」について皆で考える!
京都の山間部エリアである「京北」は、高級丸太材である北山杉など、かつて林業が盛んだった場所です。その京北を舞台に、2022年8月末、地域事業者連携のための合宿プログラムが開催されました。
会場となったゼミナールハウス「あうる京北」は、京都府の地方機関として1976年に建設され、その後2006年からは一般社団法人京都ゼミナールハウスが指定管理者として管理運営をしています。これまで、小中高の部活動や大学ゼミでの利用など、従来型ゼミナールハウスとして利用されてきましたが、少子高齢化など現代の社会状況を背景に利用が伸び悩み、次の一手を模索してきました。
そこで今回の合宿では、
宿泊所/レストラン/会議室など、多様な機能をもつあうる京北の活用
あうる京北を地域拠点のコアとした、森の循環を促す新たな経済や教育をつくる事業連携
に関するアイデアを、集まったメンバーで共に考えました。
3日間で、地元住民、京北内事業者(ROOTS、パースペクティブ)、京都市内の事業者、行政職員などが参画しています。
(*厳密には京北も京都市内ですが、ここでは都市と里山の分別が伝わりやすいように「京北内事業」「京都市内事業者」としています)
あうる京北をコアとした、この事業連携のプラットフォームは「LOGIN」と命名されています。丸太を意味する「LOG」と、参画を意味する「IN」を掛け合わせて名付けられました。
合宿では、まずはじめに一般社団法人ゼミナールハウスの岸本理事長が口火を切り、「あうる京北をはじめ京北地域を一緒に盛り上げる相棒を探している」と宣言。その後、レクチャー、施設見学、グループディスカッションなどのプログラムが進みました。
本レポートでは、下記のとおり各レクチャー・プログラムの様子をお伝えしていきます。
京北のソーシャルデザインファームROOTSがLOGINに期待すること(フェイランさん、中山 慶さん)
里山から海まで循環をつくる一般社団法人パースペクティブが、いま考えていること(高室 幸子さん、堤 卓也さん)
株式会社ヤマップ・春山 慶彦さん(順次公開)
なお今回の合宿には、入れ替わり立ち替わり30名以上の方が参画しました。
(*マークのついている方は、京北住民/特記がなければ京都府民)
仲井 亮文(仲井電気工事商会、京北堂)*
岸本 勇雄(あうる京北 理事長)*/美山
吉岡 智史(あうる京北)*/美山
フェイラン(ROOTS)*
中山 慶(〃)*
高室 幸子(パースペクティブ)*
堤 卓也(〃/堤淺吉漆店)
森口 明子(mui Lab/元ヒダクマ)
辻 徳人(mocca/デカンショ林業、丹波篠山)
伴戸 忠三郎(冒険の森)
大越 瑛美(株式会社リコー)*
廣海 緑朗(NPO法人みんなの地球のくらしかた、京都オーガニックアクション、循環フェス、ツクル森、エシカルフードロスアライアンス)*
津田 郁太(京都信用金庫)
小池 禎(元 オムロンヘルスケア デザイン部長)*
野中 修一(京北堂)*
今出 貴裕(mumokuteki)
Robin Agemi(デザイナー)
湯浅 尚生(京北堂)*
川原崎 尚志(京都府)
片木 孝治(総務省地域力創造アドバイザー / 株式会社応用芸術研究所)
小林 新也(里山インストール、島根県温泉津)
春山 慶彦(YAMAP、福岡、ゲストスピーカー)
塔下 守(林業家、指導者)*
日野 賢一(ROOTS)*
藤本 直樹(JTB)
藤元 和樹(Mont Film、カメラマン)
福元 宏徳(里山デザイン、カメラマン)*
中井 希衣子(編集者)
台湾・義守大学からのデザイン系インターンシップ生3名
阿部 喨一(PEACE COIN、東京、ゲストスピーカー、オンライン参加)
吉田 真理(都合により当日欠席)
書き手:中井 希衣子