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札幌のオーバーツーリズムと宿泊費の実態:データで見るさっぽろ雪まつりの影響
はじめに
新型コロナウイルスの終息が見え始め、世界中の人々が再び旅行へと足を運ぶようになりました。しかし、旅行者数の増加はオーバーツーリズムという新たな問題を引き起こしています。特に私の好きな札幌では、ホテルが取れないことが度々あり、その実態をデータを通して探ってみたいと思います。
宿泊費の動向分析
まず、楽天トラベルに掲載されている札幌市内の宿泊施設のデータを基に、今日から60日間の宿泊費の動向を箱ひげ図で示します。週末やさっぽろ雪まつりの期間の宿泊費が平日に比べてどのように変動するか、データから明らかになるポイントを解説します。
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箱ひげ図は最小値、第1四分位数、中央値、第3四分位数、最大値を示すグラフで、分布の幅や中心の位置、外れ値を視覚的に捉えることができます。四角い箱の真ん中の線である中央値に着目してみましょう。
全期間を通しては、週末の土曜に向けて宿泊費の上昇が見られます。しかし、さっぽろ雪まつりが開催する2月3日から2月11日はその期間を通して宿泊費が上昇しています。
1月31日(水)の宿泊費中央値は16,200円なのに対して、ピークである2月10日(土)は67,300円と4倍以上の宿泊費となっています。
空室状況の可視化
次に、同じく60日間の予約可能な部屋数のヒストグラムを通じて、どの時期が特に予約が集中しているのかを探ります。特に、さっぽろ雪まつりの期間は予約でいっぱいになっている実態が見て取れます。
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通常時の札幌では、8000から9000程度の宿泊プランを募集しているようです。しかし、宿泊費が最も高かった2月10日(土)は、ほとんど宿泊できるホテルがない事がわかります。
まとめ
これらのデータを通して、オーバーツーリズムという現象に対する理解を深め、札幌への旅行計画に役立てていただければと思います。札幌の魅力を十分に楽しみつつ、地域への負担を考えた旅行を心がけ、より良い旅行文化の形成に貢献しましょう。