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【補講】論理ってなに?-3つの思考方法-


こんにちは!えんせりおです。

今回は、「論理」に注目してみたいと思います!

論理って何?

そもそも、論理ってなんでしょうか。

考えや議論などを進めていく筋道。思考や論証の組み立て。思考の妥当性が保証される法則や形式。

デジタル大辞泉(小学館)

筋道、法則、形式・・・。結局なんなの・・・🤔
ピンときませんね。

私なりに「論理」とは、考え方の手順やパターンだと思っています。順序立てられた思考とでもいうべきでしょうか。

論理的思考とは何か。本書はこの問いに、「論理的思考は目的に応じて形を変えて存在する」と答えた。つまり、領域ごとに異なる目的を達成するために最も適した思考法が存在するということである。

渡邉雅子著「論理的思考とは何か」(岩波新書、2024年、152頁)

どうやって論理的思考を鍛える?

「学問は、論理体系だ」、「現代文は、論理的に読め」といった言葉をよく耳にします。

これについては、何も間違っていないと思いますし、先人たちの知恵の結晶が学問だと思います。

学校で習う様々な科目ですら、論理体系が意識されていると思います。

教科書の目次を開いてみてください。
数学でいきなり三角関数なんてやりませんよね。文字式、方程式、三角比など、基本が分からなければ、そこに進むことはできません。体系的ですね。

話が反れてしまいましたが、論理的思考はどうやって鍛えるのでしょうか。

「領域ごとに異なる目的を達成するために最も適した思考法が存在する」のであれば、やはり、基本となる思考のパターンを理解すべきなのではないでしょうか。

基本があるからこそ、応用ができ、特異な場面でも類推や援用によって対応することができます(法律の分野ではしばしば目にします)。

そこで、基本の思考パターンを整理してみました。

思考パターン

演繹法

一般的に認められた普遍的な原理(ルール)から、個別的・具体的・特殊的な事実を導出する思考方法です。誰しもに共通する(とされている)ルールをもとに、特定の事柄に対して、妥当な結論を導き出すことができます。

〈例〉
ルール:鳥類は卵を産む。
⇩❓
対象:ニワトリ・カラス・タカは、鳥類である。

結論:ニワトリ・カラス・タカは卵を産む。

✅この結論に至るためには、❓の部分で対象が鳥類であるという根拠が必要です(※ルールから結論を直接導き出すことができません)。

三段論法
演繹法の典型的な思考方法で、大前提→小前提→結論の3つの部分に分けられます。数学的にいえば、「AならばBである。CはAである。ゆえに、CはBである。」という考え方を指します。

〈例〉
大前提:人間は必ず死ぬ。(=ルール)

小前提:ソクラテスは人間である。(=具体的事実)

結論:したがって、ソクラテスは必ず死ぬ(=上記から導き出される妥当な結論)

✅大前提であるルールを個別の事柄にあてはめると、それが根拠となって結論を導き出すことができます(※ルールから結論を直接導き出すことはできません)。
 

帰納法

個別的・具体的・特殊的な事実から、一般的・普遍的な原理(ルール)を導出する思考方法です。数学においては、数学的帰納法と呼ばれることもあります。複数の事実を比較し、共通点を抜き出し、抽象化することで一般的・普遍的なルールを導出することができます。

〈例〉
具体的事実①:テレビで韓国料理の特集が放映されている。
具体的事実②:韓国料理がX(旧twitter)のトレンドに入っている。
具体的事実③:有名なYouTuberが韓国料理に関する動画をあげている。

共通点:韓国料理が様々な媒体で取り上げられている(注目されている)こと

ルール:韓国料理が注目されている。

✅1つの具体的事実から特定の結論を導き出すことはできません。

類推法

既存の事実やルールをもとに、別の事実についてそれが妥当するかどうかを推測する(敷衍する)思考方法です。

〈例〉
既存の事実:ゲームを攻略するには、基礎ステータスが重要である。

類似の事実:試験で良い成績をとるためには、基本を理解しておく必要がある。
⇩❓
共通点:何事にも基礎、基本が重要である。(=ルール)

✅既存の事実と類似の事実は全く別の事柄なので、❓の部分に共通点を導き出すための根拠が必要です。

まとめ

背理法や弁証法など、世の中には様々な考え方(思考方法)があります。
具体的にどのような思考方法なのかを知りたければ、読書や大学での研究にお任せします。

現代文や小論文では、上記思考方法を使って、解答することがほとんどなので、頭に入れておきましょう!

では、次回の記事でお会いしましょう😊🎵

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えんせりお
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