自己紹介-続き- 「どん底から這い上がる力」――うつ病を乗り越え、年収1000万を達成した私の物語
1. はじめに
こんにちは。前回の自己紹介をご覧いただきありがとうございます。
自己紹介の続きとして、これまでの私の物語を書こうと思います。
今でこそ、年収も1000万に到達し、こんな記事を書いている私ですが、昔の私は今とはまったく違う状況にいました。
新卒で入社した会社は、平均残業約150時間なのに残業代は0円。
当然、休みもほとんどなく、上司の怒号を浴びながら日々働く生活でした。
毎朝の朝礼では、必ず誰かを叱責し、追い詰めていく、平成から令和の転換期だった当時、社会情勢的には存在するわけもないようなブラック企業でした。
あの頃は、疲れや不安を「自分の努力不足だ」と思い込み、何とかしなきゃと無理を重ね続けていました。でも、ある日突然、心と体が完全に壊れてしまいました。
症状が出始めてから2年後、ようやく病院に行くことができ、診断名は現代病とも言われているうつ病でした。
私の主な症状としては、なんとか寝れても10分程度で起きてしまう、睡眠薬で寝ることができても朝起きると重力が10倍になったような感覚で指一本動かせない、さらには失神して救急車で運ばれたりなど・・色々な症状がありました。
なんとか転職できた後も、休職と復職を繰り返し、体が動かない日が増えていきました。
「働けない自分なんて生きていても仕方がない」と思い詰め、何度も自分で命を断つことを試みては失敗しを繰り返していました。その後も仕事を辞めたり、また転職しても月に月に1〜2日しか働けず、3ヶ月で解雇になったり。。
家事もできない、何もできない。「自分はもう、一人で生きていけないんだ」と感じたあの時が、人生のどん底でした。
2. 私を変えた「人」との出会い
そんな私の人生が少しずつ変わり始めたのは、「自分のペースで働こう」とフリーランスの道を選んだことからでした。
最初は不安ばかりで、いろんな案件を探しても「こんな自分にできる仕事なんてない」と思い込んでいました。でも、そこで出会った人たちは違いました。私の過去を聞いたうえで、それでも「君ならできる」と仕事を任せてくれる方がいたのです。その信頼が、次の信頼を生み、安定した仕事につながりました。
そして、もう一つ大きかったのは、「周りの支え」に素直に甘えることができるようになったことです。家事ができないなら助けを求める。外に出られないなら連れ出してもらう。自分で何でも解決しようとしない。これだけで、心の負担がずいぶん軽くなりました。
3. 考え方を変えた「ある言葉」
私の心を本当に救ってくれたのは、仲の良かった一回り以上歳の離れた、信頼できる友人からもらった一言です。
「所詮、関わるのは人間なんだ。宇宙人や神様なんかじゃないんだよ。できないことがあって当然、どんなにすごいと思う人だって一人で生きていけるわけじゃない。」
文章にしてしまえば、ごく当たり前のことですが、当時の私はこの言葉で、ずっと「自分で勝手に作っていた壁」を壊すことができました。
自分は私生活すら一人では何もできない、強みも自慢できることもないということに囚われていたけれど、「でもここは得意だ」と考えられるようになったのです。
それが、私の自己肯定感を大きく変え、「無理をしなくても、ありのままで誰かの役に立てる」と思えるようになりました。
4. どうやって年収1000万を達成したのか
フリーランスエンジニアとして独立してからは、まず月収60万円を目指しました。それを達成した後、さらにエンジニア以外の仕事にも挑戦しました。人材関連の業務や、マネジメントの仕事、さらには自分の空き時間でできる時間自由な案件を受けることで、月収90万円〜100万円を安定できるまでに到達。それを年間ベースにすれば年収1000万円を超えることができました。
2023年11月にフリーランスとなって、2024年の年収で達成しているので、本格的にフリーランスになってから1年足らずでの出来事でした。
成功のカギとなったのは、「人との信頼関係」です。私はどんな人に対しても「この人に気に入られるにはどうすればいいのだろう?」と考えるようにしました。
かかわる人は所詮同じ人間なので、無理に自分を取り繕うのではなく、相手の話をしっかり聞き、相手の求めているものを理解する。そうすることで、相手にとって必要な存在になり、次々に仕事を任されるようになったのです。
5. 困難は今も続いている
ただ、誤解してほしくないのは、「すべてが順風満帆になったわけではない」ということです。
私は今でも体調が安定せず、急に休まなければならないことが多々あります。少し頑張りすぎると、すぐに体調を崩してしまう。
決まった時間に出勤することも、電車にのることもできないため、正社員として働くのは難しいという現実も抱えています。
でも、「できないことは無理にやらない」と決めたことで、自分の得意な部分に集中できるようになり、結果的に収入も安定してきました。
今では、周囲の人たちと助け合いながら、無理せず働ける環境を整えています。
6. 私が伝えたいこと
この経験を通じて、私が最も伝えたいのは、「所詮、関わるのは人間だ」ということ。
どんなに能力のある人でも、できないことがあります。
そして、それは恥ずかしいことでも、悪いことでもありません。むしろ、自分の得意分野に集中するためのチャンスです。
そしてもう一つ。「どん底にいても、工夫次第で人生は変えられる」ということです。
ただ、変えるためには、自分の状況を客観的に見つめ、論理的に物事を考える必要があります。苦しい状況でも、少しだけ視点を変えてみるだけで、新しい道が見えてくることがあるのです。
おわりに
私はこれまで、自分では全く想像もできないようなどん底を経験してきました。
それでも、少しずつ工夫し、努力することで、ここまでたどり着くことができました。
今ではChatGPTをはじめとした生成AIが浸透してきているので、私の時より簡単に仕事を受注することも、時給単価5000円以上取ることも簡単な時代になってきているように感じます。
実際私もわからないことや面倒な仕事はChatGPTに任せています。
それでも続々と案件をいただき、仕事を獲得できています。
長くなってしまっているので、この話はまた今度。
この記事が、同じように悩んでいる方の背中を押すきっかけになれば幸いです。