時を駆ける物流

某大学物流ロジスティクス専攻→SierにてSE→Web制作会社→中小零細物流企業アトツギ。 物流の現在/未来をテクノロジーを軸に現場目線で考えることが大好きです ※データ中心ではなくあくまで現場感を大事にしております。 https://linktr.ee/tokilogi

時を駆ける物流

某大学物流ロジスティクス専攻→SierにてSE→Web制作会社→中小零細物流企業アトツギ。 物流の現在/未来をテクノロジーを軸に現場目線で考えることが大好きです ※データ中心ではなくあくまで現場感を大事にしております。 https://linktr.ee/tokilogi

最近の記事

ChatGPTと物流について会話してみた

昨今ChatGPTをはじめ、多くのAIチャットサービスが勃興して久しいですが物流の課題感についてどのように回答してくるのかが気になり、乱文ではありますが認めていこうと思います。 ※また実業務に落とし込んでみてどのような結果になったかも記していけたらなあという試みも実行してみました。 無論結果は同じようになるとは限りませんがあくまで個人の体験ベースで上げていけたらなあと。また回答は長くなり過ぎるので3点までに絞って聞いていきました。 非常に曖昧な質問も多く、会話する技術が低い

    • これからのブルーカラーに求められるスキルセットについての考察

      サボりにサボったnoteだが2022年も年末を迎えた今、改めてこのテーマで書いていこうと思う。 事前に銘打っておくと私はブルーカラーであることを誇りに思っているし、これはあくまで「役割」の話であるので分かり良いタグ付けとしてブルーカラーという文言を使用していることを申し上げておく。 ※またこの点については耳コンテンツにはなるが橋本愛喜さんのSpotifyでよくよく解説をされているので宜しければ是非。 私もSE/web directorというホワイト職を退き早や6年が断つ為タ

      • 物流現場へのノーコード(Glide)開発の衝撃

        物流現場(今回は倉庫メインです)では未だに紙などのアナログツールが横行している為、課題感を感じていたとしてもテクノロジーを活かした最善策が打たれていない現状が散見されます。 今日は少し角度を変えて少し前から話題のノーコード物流現場活用について考えてみます。 ノーコードとはそもそも何なのかまずはノーコードの定義です。 ノーコード開発プラットフォーム は、プログラマーやノンプログラマーが、従来のコンピュータ・プログラミングの代わりに、グラフィカル・ユーザー・インタフェースや

        • 【ラジオ編】ドライバーさんに捧ぐ旅のお供 耳コンテンツ

          物流ブログ・・というよりは完全に趣味の領域に入ってきてしまいましたw 私も常日頃お世話になっているのが耳コンテンツです。 今回はラジオ編ということで常日頃眠気と戦うドライバーさんの為に(完全に個人的興味のエリアも交じる)耳コンテンツをかき集めてみました。 ※前提として法令等は以下の橋本愛喜さんの良記事をご参考頂き安全な運行をベースにして頂ければ幸いです。また使いすぎによるギガ制限等にも御注意を。。 言わずとしれた鉄板コンテンツであるラジオは既にRadikoプレミアム等で

          もうすぐ終わるコロナ禍の令和2年の物流を洗い流さず受け止める

          またも堅苦しいタイトルに自身でもドン引きの様相ではありますが年の瀬ということもあり、本年の振り返りを少しばかり 今年はやはりコロナに始まりコロナに終わった年でしたね 今までのスタイルが通用しないというのはどの業界でも共通した事柄ではありましたがホワイト職種に比べると 「止まることができない」 点から改善改革はあまりなされなかったというのが正直な感想です とは言え世間一般でのニューノーマルとは少し異なるものの改善事例も少ない中で変異種の運用を織り交ぜ、無い頭を捻りウイルス

          もうすぐ終わるコロナ禍の令和2年の物流を洗い流さず受け止める

          【倉庫・配送現場編】実体験を通して考える物流ペーパーレスという難局

          前回に引き続きペーパーレス問題の倉庫・配送現場編です。 前回定義出来ておりませんでしたが各ロケーションでの主要プレイヤーは オフィス内:事務員さん 倉庫:フォークオペレーターさん・ピッカーさん 配送:ドライバーさん を想定しています。 現場サイドは相互に関係している部分が大きく切り分けは敢えてせずにリンクさせながら考えていきたいと思います。 まず倉庫に存在するペーパーとして主に挙げられるのが ・入庫納品書 ・出荷オーダー ・送り状/荷札 が主なところかと思います。 或

          【倉庫・配送現場編】実体験を通して考える物流ペーパーレスという難局

          【オフィス編】実体験を通して考える物流ペーパーレスという難局

          日夜頭を悩ませるタイトルに打ち込んだだけで少し頭を痛めておりますが現実を直視するべく整理を兼ねて書いてみる所存です。(特にペーパーロジスティクス業界の方々への配慮は出来ておりませんので不快に思う方、その点はご留意ください) 倉庫・ドライバー等ロケーション毎にペーパーレスの難しさは異なりますがまずは一番敷居が低いであろうオフィス内での難しさに着眼していきたいと思います。 大前提として物流企業の事務方のITリテラシーはそう高くありません。それはなぜかというと「FAX」「紙帳票

          【オフィス編】実体験を通して考える物流ペーパーレスという難局

          中小物流の過去との決別について考える

          早速重いタイトルにはなってしまいますが今回も明るい結論へボールを投げていきたいと思う。 令和2年段階で中小物流会社を経営している今の世代と言うのは現場上りが圧倒的に多く、彼らはハンドルを握るのを辞めてから既にかなりの年月を経ている場合が多い。 現場上がりが圧倒的に強いのは分かる。だけれども過去の成功体験という呪縛から離れることが出来ず 根性論混じりの現場論 を振りかざすことがとても多いのも事実だ。 同質性という面から見ても競合他社・関連企業も似たりよったりであるからその

          中小物流の過去との決別について考える

          他業種の方目線で考えるトラック業界の荷待ち時間に対する質疑応答備忘録

          以前全く異業種の方から運送業界について教えて欲しいと頼まれ、狭い視野・情報ではありつつも御回答を致しました。業界に浸かっていると何がスタンダードかが分からなくなる。そんなことは世の常で改めて考え直す良い契機となりました。 Q.ドライバー抱えていろんなとこに頼まれた荷物を都度運ぶという感 じなのですかね? A.これは色んな形態があります。 自社便専門(超大手型):自社に保有するトラックのみで全てを網羅する。大口(多くの荷物の配送)を得意とする。 路線会社型:大手ヤマト・佐川・

          他業種の方目線で考えるトラック業界の荷待ち時間に対する質疑応答備忘録

          物流テクノロジーとの共存共栄について

          昨今の物流テックを見ていて素直に思うところをつらつらと・・ 近年スタートアップを中心とした物流テクノロジーサービスが隆盛を極めている コロナ禍においてもその勢いは留まらず逆に追い風としているようにも見受けられる それもそうだ こういった危機にやっと重い腰を上げ、改革を断行するのは世の常である 今の物流業界には大きな転機が訪れている 過去、馬や飛脚で運んでいたものが車・トラックはたまた電車を利用しての輸送に変わった事と同規模の激変の渦中にいると見るのが普通だろう 物流

          物流テクノロジーとの共存共栄について

          非常事態に物流プレイヤーによる思いやりが産む余りに多くのこと

          暗いニュースが蔓延る昨今 人間は余裕がなくなると他者を攻撃したくなるというのは世の常でSNSでもよくよくそういったマウントの取り合いを見る お互いがお互いを尊重出来る社会になればより良く回ると思うが少し残念である こと物流業界においても例外ではない またその事件は往々にして現場で起きるのだ 「他所のトラックやねんから待たしとけ」 「リフトはフォークマンの仕事やねんから倉庫に降ろさせたらええねん」 「おい!送り状の出し間違い勘弁せえや」 上記は現場でよくよく耳にするよう

          非常事態に物流プレイヤーによる思いやりが産む余りに多くのこと

          運送業ならではの働き方改革について考える

          コロナを引き金とした働き方改革が叫ばれて久しいが今日は物流業界の長時間労働(という美学)について考えて行きたい ※労働感というのは企業によって千差万別あるだろうからまたしても主観での物言いが入ることをご了承頂きたい 世間ではホワイト職種を中心にリモートワーク(テレワーク)の試みがどんどん始まっている 新型コロナウイルスのパンデミック化も相まってこの流れは止まらないだろう 余談になるがGMO社は社員4000人規模でのテレワークを実施、業績が下がるかと思いきや逆に業績を上げテ

          運送業ならではの働き方改革について考える

          なぜ中小物流企業にデジタル化が進まないかを考える

          少々暗いタイトルにはなっているが 結論:中小物流の未来は明るい という話をしたい 注:デジタル化と一口に言ってもAI/IoT/ブロックチェーン等々先進のものだけを差した表現ではない 【現状認識】以下のグラフが差すように物流業では基幹システムともなりうるWMS(在庫管理システム)・TMS(配送管理システム)だけで見ても60%前後の物流企業は導入をしていないという事実がある 引用:NECソリューションイノベータ(リサーチ結果2019) 大手物流企業を以てしても例外ではない

          なぜ中小物流企業にデジタル化が進まないかを考える

          ココロオドル物流テック(配送/運送業務編)

          ※あまりにタイムラグがあるタイトルで失礼 皆さまこんにちは! はてさて前年度のお話にはなりますが 関西物流展 に行ってまいりました! ※個人的にはフジロックフェスティバルに匹敵する夢のようなイベントです笑 上記イベントと相まって今日は私のライフワークになっている物流テック探求に紐付き、各種サービスまとめを書きたいと思います。 スタートアップ中心にはなりますがざっくばらんなまとまりのない内容になりますが・・ ※私の使用感ではなくあくまで印象論になってしまう点も多いですが

          ココロオドル物流テック(配送/運送業務編)

          阪神淡路大震災と運送業について

          25年経った今だからこそ第二回目はこのトピックで書こうと思う。 私が目覚めたのは轟音でなく、母が覆いかぶさった衝撃であった 川の字で寝ていた私の上に轟音と共に降ってきた 母は正気を失い 戦争や! と叫んでいた 当時神戸の六甲山上に住んでいた私は窓からの景色に怯えた 冷蔵庫がまるで生きているように動き、タンスはもうひと押しで倒れてやるぞと唸っていた 幸いだったのが眠っていた場所だがその日はたまたま母の寝室で寝ており、自分が普段寝ている子供部屋はベッドがタンスの圧で潰

          阪神淡路大震災と運送業について

          令和2年から始める物流ブログ

          明けましておめでとうございます。 令和も無事2才を迎え、気持ちの良い正月を迎えております。 ※年度末にインフルエンザを罹患したのはご愛敬 さてさて運送・倉庫業界に身を置く身として日々感じたことを記す為、一念発起noteへ書いていく事としました 旧態依然。危急存亡。 昔読んだ漫画から拝借致しましたがまさに中小物流企業を体現する言葉ではないかと思う次第です。 さて遅くなりましたが私の経歴を少しばかり 戦後ご先祖様が興した運送・倉庫屋の倅として生を受ける →幼き頃か

          令和2年から始める物流ブログ