見出し画像

読書記録 2

先回うっかり忘れていた本が一冊ありました。何たること!日頃京極ファンを掲げている私がこれを忘れていたなんて😣
『鵼の碑』です。昨年、発売と同時にTSUTAYAに走りました。入口正面にドドーンと平積みされておりましたよ。
半笑いのレジ店員さんに、「これ、すっごい厚さですよね」と声をかけられ「いやでもこれが、京極夏彦ですよね」と返した私。でもすぐには頁をめくりませんでした。読んでしまうのがもったいなくて。だってずい分とご無沙汰でしたもの。それを4月にやっと読み進め読了していたのに忘れていたなんて・・・。
でもね、7月に出た京極作品でさらに上を行く厚みに遭遇し、ぶっ飛んでしまいました。
そうそれは、これっ!

7・8月の記録📚📙📕📔📖📗📘

今までも沢山これに関しての記事はありましたが、京極夏彦ファンを高々と掲げている私ですので、6月19日初版のこの『了巷説百物語(おわりのこうせつひゃくものがたり)』は、語らせていただかなくてはです😁

『巷説百物語』(1999年8月31日初版)シリーズの完結編として出ました。驚いたのは、当初からの主要メンバー二人(又一と百介)が登場しないということ。それでも最大最強勢力に包囲され、危機的状況に置かれる又一の仲間たちの活躍に大興奮でした。
「とうか藤兵衛」なる、人の行いを見破る能力を持つ人物を軸に物語が展開していくのですが、この人物の描写も最高で、初めは敵方だったのに途中から又一側になっていく流れが面白かったです。
物語の後半には最初に上げた『百鬼夜行シリーズ』の主役、中善寺秋彦のご先祖も登場し興奮も最高潮。これまでのシリーズでは戦闘シーン少な目だったのに激しい闘いが描かれ、又一陣営も主要メンバーの死もあってショックで胸の動悸が治まらないわたしでした。

それにしても、「鈍器本」と呼ばれる厚さ(通常の単行本の3倍。これで殴られたら絶対絶命)で世に出した京極大先生と角川書店には、もう首を垂れるばかりです。
なぜ上下巻にしなかったのか?と疑問の声も多かったのでは😅
異常な厚さのせいで、通常は帯を機械で巻くのに、これは全て手作業だったそうです。(ネットではこんな話題でも盛り上がりました)
また、あの何とかいうネット犯罪騒動で角川書店の注文システムがやられてしまい、なかなかすんなりとこの本を手に出来ませんでした。
外出先のTSUTAYAさんで購入しようとしましたが完売してたんです。
その店舗では、当初三冊しか割り当てがなく、また、その騒動で次いつ仕入れできるのか分からないとのこと。急きょ40キロも離れた別店舗に問い合わせていただき、在庫ありで何とか後日買い求めることができました。こんなこと初めてでした😓
で、読了してみると、過去作もまた読みたくなり・・・



全巻読み通しです。
そしてまた元に戻るという無限ループになりそうです。
最高の時間、至福の時間でした。
でもこれで『巷説百物語』シリーズが終わってしまったのかと思うと寂しさが募ります。
ただ『百鬼夜行シリーズ』はまだまだ続くので楽しみです。
それに、今年ミュージカルや歌舞伎の脚本などの制作で大活躍の京極大先生。この「note」世界の片隅から愛をこめてご活躍を見守っています。

この『怪と幽』のマガジンや、対談集?『妖怪馬鹿』などでも京極作品を楽しめます。それではまたいつか京極特集を😆



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?