読書記録 1
4月からこのnoteに参加して5か月経ちました。皆さまの記事を拝見させていただき様々な読書体験をされている方々に刺激され、私も参加当初からの自分の読書記録を投稿しようと思います。(それ以前のものはあまりに雑多なので割愛。今後小出しにしようかと😁)
4・5・6月📚📙📕📔📖📗📘
私が参加している北海道小樽の「絵本・児童文学研究センター」で、正会員として(2年の基礎講座終了者のみ。2021年から正会員)毎年、年12回の正会員ゼミを受講しています。
本年度は『ソフィーの世界』を受けての哲学講座、ロシア文学、日本子どもの本研究会の活動報告などの講座です。また11月には小樽で『人間と文学』といいうタイトルで文化セミナーも開催とのこと。本年度の文化セミナーは養老孟司氏、斎藤惇夫氏、林真理子氏、茂木健一郎氏という講師陣で、今から楽しみです。(会員には後日DVDを送ってくれますので現地には行きませんが)
という事でこの4・5・6月の3か月間で読了した書籍は、この5冊。
創作の合間の読書でしたので冊数は少な目です。
ゼミ関連のものばかりです。『ソフィーの世界』は1995年に出版され当時世間をにぎわせた書籍です。2011年には新装版が出ています。手に取られた方もいらっしゃるかと思います。(今年はコミック版がNHK出版から発売されました)
哲学というと苦手な方も多いかと思います。私もでした。この『ソフィーの世界』もあの当時読みませんでした。なんだか難しそうと思ってしまって。
でも今回その扉を開いてみると、物語の構成もそうですが、謎の手紙を受け取るソフィーのあれこれ考え悩む姿に、いつの間にか読み手も一緒に考えている形になって、あっという間に読了してしまいました。
そしてソフィーとはいったい何なのか・・・
もっと知りたくなってガイド本まで買い込んでしまいましたが。(後日他の関連本もです。こちらはまた読了してから紹介しようと思います)
今の時代この「哲学」というものに触れることは、大きな意義があると思いました。答えの出ない問いに自分なりに考える。考え続ける。それが、知らぬ間に情報の蟻地獄に埋まっていく私たちの寄る辺になることでしょう。
そして『復活』です。
言わずと知れたロシア文学の大家、トルストイの作品です。
ロシア文学もね苦手でした。長いから。でも映画で『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』なんか観た記憶があります。なのでトルストイ作品は知ってる気がしましたが、今回読んでみて、「なにこれ!」でした。
「物書きを志すなら、ロシア文学は絶対一度読まねばなりません」とどなたかが仰ってましたが、頑張って読んだかいがあったというもの。目からウロコでした。
表面は恋愛小説のふりをしてその実、若者の再生物語です。またあの時代のロシアの内情が事細かに描かれ、貴族社会と一般庶民の生活があまりにもかけ離れていて愕然とします。
庶民があっという間に犯罪者に仕立て上げられてしまう恐ろしさに、これは現代でも起こりえるのじゃないかと思われてなりませんでした。
それでも、国が違うから時代が違うからとか、私日本だし日本人で良かった、とは言えないものもそこにはあります。人間は環境で善人にも悪人にもなるという重い現実。
そんな中、自分の罪の呵責からひとりの女性を助けようと、貴族の身分を棄てる主人公なのですが、なかなか思いが通じ合わないジレンマもあって、大河ドラマのような展開でした。
今回は以上ですが、これではまったくストーリーが分からないと言われそうですね😅。是非一度手に取ってみてくださいね😁
ではまた🙋♀️