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【21】噛みつき事件

中学生の弊息子から
犬に噛みつかれて服が切れたとLINEがあったのが11/20 18時45分頃
息子は習い事に行くために家から出てすぐのところで黒い柴犬に噛みつかれたという。犬の主は小学生高学年くらいの女の子一人。
どこのお宅の犬かなどは不明。

幸いというか、息子には怪我はなかったし、穴のあいた服は量販店で買った厚手の冬用スウェットのズボンだったのがよかった。

さて、どうしたものか?
息子は犬の主の住所や連絡先などは聞かなかった。相手が子供だったということもあるし、女の子は驚いて泣きじゃくっていたというのと、息子は習い事に行くバスに乗り遅れないために、先を急いだのだ。

まず、柴犬の成犬が本気で噛みついたら小学生には引き剥がすことは難しい。それは力的にもそうだし、起きていることに対して冷静に対処することが難しい。
今回はどうしたかというと、弊息子が柴犬の、前脚の付け根、胸のあたりを両手で掴み、犬を遠ざけてやっと噛み付いている歯から離れたようだ。
息子も初めは自分の足を噛まれたというか、犬歯が太ももにあたったのは分かったようで、もしかすると出血しているかもしれないと瞬時に思ったのだそうだ。
その間女の子は立ち尽くし、泣きじゃくってブルブル震えていたという。

息子は普段から弊犬が粗れるのを見ていて慣れているため冷静に対処できたことは幸いでした。今回ばかりは弊犬の荒くれ者ぶりに感謝したところです。(荒くれ者と言っても人に噛み付いたりはしませんが。)

女の子も愛犬が他人に飛びかかって噛み付いてしまいさぞかし驚いたことでしょう。
ただ、犬のしつけ次第だけど、小学生に成犬の柴のようなサイズの犬を一人で散歩させるのは結構危険だと思いました。小型犬でも弊パピヨンは5kgあるので結構、力が強いです。

女の子が家に帰ってこの事件のことを親に言うのか、言わないのか、わからないけど、小学生に一人で犬の散歩を任せている方がいらっしゃったら今一度考えてみてください。散歩のルール含め。

今回は事なきをえましたが、これが仮に弊息子が怪我してしまった場合や、例えば誕生日プレゼントで貰ったそこそこ高価なダウンジャケットが破れてしまっていたら(実際もう少し噛み付く場所が上だったらそうなっていました)、の対処について考えたいと思います。

おおまかに2つの選択肢があると思う。
①まずその女の子の家を探す。弊家の周囲で黒の柴犬がいて、尚且つ小学生高学年くらいの女の子がいる家。小学生が一人で散歩をさせる場合、19時近くの真っ暗な場合は、あまり遠出はしないはずなのでかなり限定的で、突き止めることは可能。

家主に今回の件についてお話をする。その後は相手の出方次第。
ⅰ先方が事情を認め、謝罪の念があればできるだけ穏便に済ます。
ⅱ先方がしらばっくれるなら、証拠を積み上げて認めるまで戦い、慰謝料や服の弁償を求める。

②相手が小学生の女の子で、泣きじゃくっていることからも、故意でもないので、(怪我の程度にもよるが)大目に見ようと、今回の事件はなかったことにする。
ただ、噛みつきがあったということは黒柴の家主には知ってはもらいたいですね。女の子が自己申告で親に言っていればいいですが、言っていない場合、次にも被害者が出てしまう場合もあるので。

今回は実際ズボンに穴があいた程度なので、②の立場をとりますが、実際に怪我や大切な服が破れた場合は、どれもしっくりきません。


息子の足の肉が見えるほどに噛み付かれてしまったなどの重傷でしたら法的に対応すると思います。



飼い主が犬にけしかけて人を噛ませたという場合は、飼い主は傷害罪の責任に問われます(刑法第204条。1か月~15年の懲役刑または1万円~50万円以下の罰金刑)。

うっかり飼い犬が他人に嚙みついてしまったという場合は、飼い主の過失が重い場合は重過失致傷罪(刑法第211条後段。1か月~5年以下の懲役刑または1万円~100万円以下の罰金刑)、そうでない場合は過失傷害罪(刑法第209条1項。1000円~30万円以下の罰金刑・科料)の刑事責任が問われることになります。

なお、過失傷害罪は被害者からの告訴がなければ刑事責任を問われることはないとされていますので(刑法第209条2項)、飼い主の刑事責任を問いたい場合は警察か検察に告訴をする必要があります。

弁護士法人小杉法律事務所


他人の犬にかまれたときに、飼い主にお願いすべきことが3つあります。それは、ワクチンを受けた証明書をもらうこと、翌日までに地域の保健所へ届け出ること、2日以内に獣医の検診を受けることです。
https://yokohama.vbest.jp/columns/general_civil/g_lp_indi/2735/

ベリーベスト法律事務所

ベリーベスト法律事務所のHPには、噛み付き事件が起きた場合にどうすればよいか書かれていますので、ご一読することをお勧めします。


話しを戻します。
軽微な怪我や大切な服が破れた場合は
実際は①ⅰ穏便 を目指すのだろうと思いますが、慰謝料を請求したり、服の弁償を求めるのは、なんかしっくりきません。先方がどうしても弁償させてください、という感じなら有難いので、お言葉に甘えさせて頂きますが。
あと、深度が深い謝罪をしてほしいわけでもなく、とても言葉で現しにくいのですが、
しいて言えば、もし弊粗くれ犬がお宅のお嬢さんに噛み付いてしまったときは許してね、という感じか。
「お互い様」ってやつですね。
ゆるーく許しあう、みたいなことを言うとヌルいと思われそうですが、弊犬が粗くれ犬なので、ウチが何かされても、かなり大目に見るから、弊犬のこともあたたかく見守ってね
それが分かってもらえる人がいればいいと思うんだけど。

友人が小学3年生の育児をしているのですが、最近はこの「お互い様」って感覚を持っている親が非常に少なく、とても攻撃的だったり、過度に防衛的な親がとても多いのだとか。小さな揉め事でも両親が家に来て土下座して謝れと言われたりとか。

もっとゆるーく考えたいです。



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