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自分が選んだ一つのことが、お前の宇宙の真実だ【天元突破グレンラガン 26話】

行け、シモン。
「もし」とか「たら」とか「れば」とか、
そんな思いに惑わされんな。
自分が選んだ一つのことが、
お前の宇宙の真実だ。

天元突破グレンラガン 26話
カミナ

今回のセリフは、
グレンラガンの中でも一番好きなセリフだ。
「もし、あのときこうしていたら…」
「もし、あのときこっちを選んでいたら…」
過去の自分の選択を後悔するような場面では、
「自分の別の選択によって存在したかもしれない今」がよぎることがある。

だが、実際にここにあるのは、
そのときの自分が選択した結果のみ。
それが、自分が生きている世界のたった一つの真実だ。

だからこそ、
選んだ後に「もし」、「たら」、「れば」と考えるなんて意味を持たない
「存在しない今」に思いを馳せるよりも、
「つかみとってきた選択の結果としての今」を、
しっかりと自分の道にしていくこと
こそが、大切なことだ。
カミナの言葉にはこの哲学が流れている。

この考え方は、
「過去の自分を信じる考え方」と考えることもできる。

過去の自分の選択に対して、
後悔したり不安になったりと惑わされているときに、
冷静になって過去の自分を思い出すと、
過去の自分も自分なりに、きちんと考えて選択をしていることに気付く。

他にどうしようもない状況が目の前にあったり、
何か他の目的を持っていたからこそ、あえて苦しむ選択を下していたり、
そのときの自分は考えて、納得して、自分なりの選択をしていたんだ、と。

今、目の前にある真実は、
過去の自分があがいてあがいて積み上げてきた選択の結晶だ。
「たらればの今」と見比べれば見劣りしたとしても、
しっかりと真実として実態を伴なったその結晶には、
自分の過去の経験や努力や思考がたっぷりと注ぎ込まれているはずだ。

こうして手渡された過去の自分の集大成に、
これからさらに何を注ぎ込んでいくのか。
そのために何を選択していくのか。

それが、今の自分が考えるべきことだと思う。

変えようのない過去を嘆くのではなく、
知りようのない未来を恐れるのではなく、
唯一、自分の意志が注ぎ込める「今」に目を向けていけるように、
迷ったときにはカミナの言葉を思い出すことにする。




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