『国民の違和感は9割正しい』 を読んで

【記事の文字数:1332文字 / 読了まで2.2~3.3分】(「独り言」は除く) 
本書でいう違和感とは、「国民の利益を優先するはずの政府」が実は「国民の不利益」になることしてね?ということであります。

本書の基本情報

【作 者】つつみ 未果みか (国際ジャーナリスト)
【出版社】PHP新書
【発売日】2024年 3月 25日
【内 容】どさくさ紛れの法改悪、水道・食料・デジタル通信の危機……。  
     政府が隠す「国民の不利益」 はこう見抜け!
     (PHP研究所HPより)

内容

 ここでいう違和感とは、「国民の利益を優先するはずの政府」が実は「国民の不利益」になることしてね?ということであります。

例えば
・新NISA祭りの裏で見え隠れするアメリカの影
・能登地震の対応の遅さと、裏で密かに進められた「地方自治体改正法案」
・通信インフラへの海外資本の流入による、安全保障の危機
・借金大国ウクライナの連帯保証人になっている日本
・食料自給率が大切と言いつつ、食料自給率を下げるような対応をする政府
・外国人が農地を買いやすいような法整備をしている日本

 上記について違和感を持っていない人は、思考停止した消費者になってしまってはいないでしょうか。この本は、上記のような幅広い違和感についての解説と、違和感を持つためのチョッとしたヒントを与えてくれます。

覚えておきたい3つのポイント

【1】戦争の裏側は、金の動きと出口を見ればわかる 
 その戦争に絡む国々と、大きな利益の絡むプロジェクトを確認しましょう。そして、その戦争の本質を見極めましょう。例えば、イスラエルのハマスへの侵攻はガザ沖にある油田をなしに語れません。単なる宗教戦争ではないようです。

【2】災害・芸能・政治家スキャンダル などでニュース一色になった時は、高確率で怪しげな閣議決定や問題法案が国会で通過している
 ニュースが一色に染まったら、政府のホームページを要チェックです。

【3】メディアが真実より個人に焦点を当てていたら、
   そのニュースから個人を取り除いて考えてみる

 ニュースには必ず価値観のフィルターがかかるものです。テレビスタッフのフィルター、ネット記事の執筆者のフィルター、そしてニュースを見る自分自身のフィルター。このフィルターを一枚一枚はがさなければ、そのニューすの真の事実は見えてこないのです。

本書を読んだ感想

 とにかく話の幅が広い本でして、戦争・食糧・水道民営化・災害・太陽光パネル・フェイクニュース・言論統制 などなど。ここに書ききれないことばかりで、2度、3度は読まないと全部は頭に入りません。でも、これら全ての事柄が国民の不利益になることって思うと、とても怖くありませんか?政府も怖いし、何も知らない自分も怖い。
 一つ、私の面白いと思ったフレーズをご紹介します。それは「偽情報の定義」です。「偽情報の定義」は真実でない情報のことだろ。と思いましたが、どうやら違うようです。その定義とは、日本の場合は「日本の公式見解から外れた情報」、という考え方。EUや米国の場合も、それと同様です。国からSNSの会社へ圧力がかけられることもあるようです。皆さん気をつけましょう。

ここまで読んでくださりありがとうございます。
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独り言

 以下は僕の独り言、ボーッと見てもらえれば幸い。

「違和感を覚えたら、まだ大丈夫、と安心してください。感じる力が働いていることは、(省略)温かい血の通った身体と健やかな心を持つ、人間である証拠だからです。」

本文より

 いや言いすぎやろ!そしたら僕は、冷たい血の通っている不健康な人間ってことじゃんか。なんの違和感も持ってなかったからね…。今までは社会・政治の分野の本は全く興味がなかった。この本が初めてと言っていいと思う。ではなぜこの本を手に取ったか。それは多分、現在千代田区長選に出馬しているある女性のせい(お陰?)である。
 ある日、いつも通りyoutubeショートをダラダラ見ていたら、彼女の動画が流れてきた。夢も希望も持てない政治の世界(少なくとも私はそう思っていた)で、自分の身を危険に晒しながら日本を良くしようとしている女性がいる。とても美しくて強い、まさにジャンヌダルクのような女性だなと思った。僕もダラダラyoutubeショートなんか見てる場合じゃない。
 彼女のような女性がいるなら、少しは日本に希望が持てる。
 だから今は、少しは、社会とか政治について勉強しようと、そう思うのである。


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