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ASDが自我を取り戻すためにすべきこと
ASDには自我がない?
ASDに自我がないとは一体どういうことでしょうか。
精神科医の益田祐介氏によると、どうやら情報処理の機構に問題があるそうです。
やや抽象的な解説だったので正確性に欠けるかもしれませんが、要するにモデリングが健常者のそれとは異なるのだそうです。
例えば我々は猫を認識する時のステップとして、今目の前にいる猫と猫という脳内のモデルを照らし合わせて判断します。
耳があって、尻尾が生えていて、四足歩行で、ニャーと鳴く生物をおそらくほとんどの人は猫モデルとして脳内に格納しています。
だからこそどんな種の猫も猫と認識できるわけです。
これがASD(受動型ASD)の場合は上手くモデリングできないのです。
Yahooニュースを見ていても、コメントを書くには至らず、ただ記事内容の受け売りしかできないといった感じです。
抽象化されたモデル(ゲシュタルト?)がないため、ただの断片的な情報として脳にインプットされて終わりです。
数学は結構重要かもしれない
じゃあどうすれば自我を出せるのかと言うと、個人的に数学をやり込むことが重要だと思います。
数学というのは、モデリングと密接に関係しています。
私自身数学が得意ではなかったので、偉そうなことは言えませんが、数学は解法がパターン化されています。
たとえ初見の問題だとしても、脳内に構築したモデル(解法パターンの集合体)と目の前の問題を照らせば、解けるようになってます。
モデルの構築、情報の照らし合わせ、アウトプットがいっぺんにできるのは数学くらいではないでしょうか。
これって結構ASDにとっては有用だと思います。
まさに自我を出すという営みそのものですからね。
マインドフルネスも有効
あとはマインドフルネスも有効だと思います。
マインドフルネスというのは、自分が感じていることに意図的に目を向ける行為です。
マインドフルネス中はある意味ボーっとしているのですが、実は非常に集中している状態です。
呼吸でも感触でも何でも良いので、とにかく1点に集中することで、自己認識能力が上がっていきます。
自分の感情に気付くって当たり前のようで実は当たり前ではありません。
他人の価値観や判断基準が内面化されたASDだと、意図せず自分の感情を押し殺しているということも往々にしてあります。
マインドフルネスを通じて初めて、心の底から湧き出る真の感情に気づけたりします。
科学的な裏付けも多数存在しているので、一度試してみる価値はあると思います。
個人的には数ある習慣の中でもトップクラスに役立ちました。