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デビューするために、私が積み重ねたこと
なぜ、努力しても仕事につながらないんだろう?
SNSで発信しているのに、なかなか仕事につながらない。
たくさん絵を描いているけど、チャンスが巡ってこない。
そんなふうに感じたことはありませんか?
私も、漫画を描いてはSNSに投稿していました。
でも、その投稿がきっかけで声をかけてもらったことは一度もありませんでした。
結局、私がデビューのきっかけをつかんだのは出張編集部への持ち込みです。
数社に持ち込み、そこから声をかけてもらい、約半年後にデビューが決まりました。
「なんだ、もっと早くに持ち込んでいたらよかったんだな」と感じたことを覚えています。
こう書くと、とんとん拍子に見えるかもしれませんが、思い返してみると実際にはそこに至るまでに積み重ねてきたものがありました。
「チャンスをつかむために必要だったこと」
「デビューにつながる前にやっていたこと」
それを、振り返りながら書いていこうと思います。
漫画家デビューは『貯金』みたいなものだった
デビューって、ある日突然訪れるものじゃなくて、じわじわ溜めてきたものがある瞬間に“溢れる”ようなものだと思っています。
例えば、貯金みたいなものかもしれません。
毎月少しずつでも積み立てていれば、ある日「よし、これで新しい挑戦ができる!」というタイミングが来る。
でも、何も積み重ねていなかったら、そのチャンスが来ても「準備不足で掴めない」なんてこともある。
漫画の鍛錬も同じで、普段から少しずつ積み重ねておくことで、チャンスが巡ってきたときに「いける!」と思えるんじゃないかと。
私の場合、デビューのきっかけは出張編集部への持ち込みでしたが、そこにたどり着くまでに、たくさんの準備をしていました。
漫画を描く力を鍛える
ワンドロ企画に週1で参加し、1〜2時間以内にネタ出し&漫画を描く
→ 短時間でオチをつける訓練&ネタの引き出しを増やす
→ クオリティは後回し。SNSでの見せ方や工夫を意識する
→ 1年間で200P以上のらくがき漫画を描いた時期もあり、良い訓練になった
同人誌を1年に1冊以上作り、趣味の漫画も週1以上描く(pixivなどにまとめる)
→ 締切を守る経験を積み、一定の量を描き続ける
→ 1つのイベントで新刊3種を発行できたことも(スケジュール管理力UP)
知識・インプットを増やす
映画・漫画・小説・おすすめされた作品を幅広く摂取
週1で本屋に行き、新作をチェック&購入
ジャンルを問わず作品を読む(図書館も活用)
アウトドアの趣味や未経験のことに挑戦
→ 漫画を描くための「引き出し」を増やす
→ 「自分が楽しい」と思えるものを基準にする(義務にならないように)
→ 「自分の好き」を知ることで、描きたいものが明確になる
コミュニケーション力を鍛える
相手の好きなもの・苦手なものに興味を持つ
傾聴力や会話のスキルを意識的に身につける
→ キャラ作りやセリフのリアリティに影響する
→ 編集者とのやりとりにも役立つ(言葉の伝え方が大事)
→ そのうち漫画の取材でインタビューするかもしれないし!(飛躍)
こう言う本も読んだりしました。
絵の基礎を磨く
デッサン・模写・ドローイング練習
成功例・失敗例を分析しながら、自分の成長方法を模索
→ 楽しみながら続けることを意識する(義務になると辛い)
→ 半年でも集中すれば、かなりレベルアップできる
デッサンばかり、模写ばかりをやってると絵のことがきらいになりそう!となった時にこちらの本を読みました。マインドセット的なところから入るのもアリかもしれません。
じゃあ今できることは?
「デビューを目指しているけど、何から手をつければいいんだろう?」そんなふうに考えること、ありませんか?
私も「何をどこまで準備すればいいんだろう?」と悩んだことがあります。
でも、正直なところ、準備が完璧に整うことなんてほぼないし、完璧になるまで待っていたら、動けなくなってしまう気がしていました。
だから、私は 「できる範囲で動きながら、少しずつ積み上げる」というスタンスでやっていました。
得意なことから始める
苦手なことって、頑張ってもなかなか成果が出づらかったりするし、途中で嫌になってしまうこともある。
でも、得意なことは、楽しみながら続けられるし、結果的に「自分の武器」として成長しやすい気がします☘️
ちなみに私が苦手としているのはカラー絵です。全然練習してこなかったし、いまだによくわかってません。。。ここは私もこれからレベル上げに苦戦しそうだな〜と思っています。
できることから、ちょっとずつ
「1週間で1つ、小さな作品を仕上げる」(ワンドロ、短編漫画 etc.)
「毎日5分、気になった作品を分析する」(好きな漫画の1ページを分解してみる)
「1ヶ月に1回、ポートフォリオを更新する」(自分の作品を整理する)
「1回でもいいから、持ち込み or 投稿してみる」(経験を積むのが大事)
おすすめ書籍
とはいえやっぱり何すればいいかわからない!という方は参考までに、プロの視点を学べる書籍をいくつか紹介しておきます。ぞれぞれ共通して大事にしていることもあれば、個々にこだわりもあったりして、勉強になりました!
小さく始めて、積み上げていく
まずは 「得意なことを活かして、できることから始める」。
少しずつでも積み重ねていけば、チャンスが来たときに「いける!」と思えるはず。
デビューを目指している人は、ぜひ 「今できること」をひとつずつ増やしてみるのもいいかもしれません。