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読書旅♯1 夜市 恒川光太郎

今日は夜市を読み切りました。夜市は恒川光太郎さんの作品で、もとは角川ホラー文庫で出版されたものなので、ホラー要素のある作品となっています。といっても、そこまでホラー要素というものは強くなく、妖怪の類が出てくるだけですので、怖がりの人でも気兼ねなく読むことができると思います。

本題に入りますが、今回は角川さんが出版されている100分で楽しむ名作小説というシリーズの夜市を読みました!これの表紙がめちゃくちゃおしゃれでついつい本屋で衝動買いしてしまい、衝動買いなので積読送りに…といった経緯で今まで読んでいなかったのですが、読んでみるとすらすら読める!
ほんとに100分以内で読み終わるので片手間で読みたい人にもおすすめです!

和風な装飾がおしゃれな角川文庫100分で楽しむ名作小説

まず最初の2文で世界観に引き込まれました。学校蝙蝠が夜市の開催を告げに来るのですが、学校蝙蝠っていうネーミングセンスが幼いころの不思議を追い求めていたころの冒険心をくすぐります!

夜市は主人公の裕司が幼いころに夜市で売ってしまった弟を買い戻すために再び夜市に足を踏み入れて、昔のことを懺悔していく物語になっていて、過去の回想と現在の時間軸がわかりやすくて読みやすかったです。

裕司は昔のことを反省して懺悔しているように見えるのですが、自分の目的がすんだら、だれの話も聞かずに自分は消えていくという身勝手な選択をしたので、人が身勝手な部分はそう簡単に変えることはできないのだなとしみじみ感じる本でした。

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