「欲しい家具は自分で作る! 」ヤフー社員がEMARFを使って在宅ワーク向け家具を生み出すまで
こんにちは。ヤフーのオープンコラボレーションスペース「LODGE」です。
先日、有志のヤフー社員で、オンライン家具設計ツールEMARFを使い、1ヶ月でリモートワーク向け家具を制作するワークショップを実施しました。
構想から完成までを1ヶ月間で走りきり、⽊製ものづくりのデザインからパーツに加⼯するまでの⼯程を、オンラインで完結できるクラウドサービス「EMARF」を提供するVUILD株式会社のみなさまに、
ワークショップの開催と家具の設計、切削加工、組み立てに至るまでをサポートいただきました。
実施の背景
「個々が自分に合ったオフィス家具を自ら作る、
働く場所のパラダイムシフト実験」
これが、今回のワークショップの背景にあるコンセプトです。
LODGEでは、活動の拠点をオンラインに移行した後も、社員一人一人の創造性や個性が活性化される方法を模索し続けてきました。
今回は、一つの答えとして、みんなが働きやすいオフィス環境を一つ用意するのではなく、個々が自分に合ったオフィス家具を自ら作るというテーマに挑戦してみることに。
加えて、ただ単に一人のデザイナーが社員みんなのニーズを掬ったような家具を作るより、
社員6人に、自分が今欲しいリモートワーク家具を作ってもらったほうが絶対に面白い!!!ということで、今回は有志の社員6名で自分が今欲しい家具を作ってみることにしました。
それでは、社員6名の受講の様子をご覧ください。
DAY1 アイデアスケッチ・EMARFの紹介
1日目は、事前に出された2つの宿題
・自分が欲しい家具のイメージを膨らませてくること
・家具を置きたい場所の寸法を測ってくること
の答えをプレゼンするところからスタートしました。
部屋に子供のおもちゃが溢れる、段ボールを整理したい、デスク横スペースがデットスペースになっている。。。悩むポイントは人によってまちまち。
机や椅子にアイデアが寄ったりするかなと心配したのですが、そんな心配は無用で、参加者の社員一人一人の個性溢れる、でも自分も欲しいと思ってしまうようなアイデアが並びました。
後半は、講師の方に、モデリングした家具にホゾをつけたり、切削用のフィレットを入れたり、webに送信して見積もりとる部分を実演してもらいました。魔法のようなツールの自由度と完成度の高さに一同ニヤニヤが止まりませんでした。
ここから2週間、各自のブラッシュアップ期間を経て、第2回のワークショップで、最終的なアイデアをお披露目となります。各自CADやIllustratorを使って、イメージを形にしていきます。
DAY2 アイデアお披露目会
2週間後、再結集して、互いのブラシュアップしてきたアイデアを見せ合いました。
中には、既に、「欲しい!買いたい!」という声がかかるアイデアも。
そして、完成したデータからShopBotという機械にかけられ、切削が始まっていきます...!
DAY3(最終日) 切削・仕上げ
ワークショップ最終日では組み立てと仕上げを行います。一行はVUILD本社のある川崎へ。
まずはプラモデルのように繋がった部材を切り出し、バリ取りする作業から。
荒く削り出した部材は、ヤスリがけをしてスベスベにしていきます。
ヤスリがけがひと段落したら、仮組みをしていきます。パソコン越しに見ていたモデルが現実のものになる、感動の瞬間...!
かくして、6つの家具が産声をあげたのでした。
それぞれの作品の詳細は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
パソコン越しに見ていたモデルがそのまま現実のものとなる新鮮さ
普段ITサービスを手掛けているメンバーが中心であることだけあって、パソコンで設計したモデルが現実のものとなる感覚は、なかなか新鮮なものでした。
仮組みが仕上がった瞬間に「これはハマっちゃいますね」「またやりたい」と声が上がっていました。
しかし、このプロジェクトはここで終わりではありません。
今日作った家具が、これから各々のお家で迎えられ、使われるところが本番です。
それぞれのお家で組み上げられた家具がどのように使われていくのか、プロジェクトのこれからにご期待ください!
EMARFについて
EMARFはデスク、椅子、棚などの家具から建築物に至るまで、木製ものづくりのデザインからパーツに加工するまでの工程を、オンラインで完結できるサービスです。
プロジェクト企画
Shintaro Nakajima (LODGE)
Taisho Ichikawa (LODGE)