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神様と秘伝のタレ

現在の人類最高齢記録は122歳(故)らしい。私もあなたも、"イマ"地球上にいるヒトは、130年後には全員死んでいる。まぁ、そう言って差し支えないかと。

当然のことですが、個として捉えると、人間には確実に寿命がある。でも人間という種で考えると、結構長いこと繁栄してきたのかなぁなんて感じます。

人間という種が歴史を築いてきた中で、受け継がれてきた文化や知恵も厚みを増してきたことでしょう。特に研究・技術の進歩は猛烈なスピードですよね。

でも、人はどんなに長くても、今のところ100年ちょいで死にます。大好きなあの人も、いつの日か喧嘩したあいつも、みんな100年後には死んでます。

個別で見た人には寿命がある、だけど人類は脈々と長い歴史を築いている。

そう考えると、なんだか人間の歴史って秘伝のタレみたいだなぁって。

継ぎ足し継ぎ足し、受け継がれてきた秘伝のタレ。創業時の成分は果たして残っているのか。もちろん同じ成分は入っていても、まったく同じ?はたまた別物?

話は戻りますが、人は結局長くても100年くらいしか生きれないのだし、個人でできることってある程度限られていると私は思っています。

それと、個人の悩み事っていつの時代でも変わらない部分があるはずです。悩み事たっぷりな夏目漱石のこころ(100年ほど前に発行)が現代でも読み続けられているのって、そういうことなんじゃないかなぁ。

で、何が言いたいかというと。

知識は蓄積して技術は日々進歩しているけれど、それを使う人間側はそういう進歩の仕方と違うと思いませんか?……え?それがあたりまえ???

医療の進歩で救える命がきっと増えたはず。でもその一方で、倫理面や法律面は技術の進歩するスピードについていけない。不妊治療や安楽死なんかはニュースでもよく取り上げられますよね。

一瞬小難しそうに語ってみたりしましたが、そんな私も秘伝のタレ。

あなたも私もあの人もあいつもあの子も秘伝のタレ。みんな同じ壺の中で、隣り合ったり喧嘩したりくっついたり離れたり。

秘伝のタレを操る職人さんがいたとしたら、それが神様かもしれない。

へいらっしゃい。今日も、ビール?


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