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食思考マラソン(5)だめだった日のご飯|太田充胤

この日のメニュー
前日の鍋の残りの柳川風
人参のグリル
コールスロー

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すべての食事には、そこに至るまでの経緯があります。

この連載で扱おうとしているのは、ひとつにはそういう話題なのではないかと、そう思うようになりました。


食事に至る経緯は、あとからでもたどれるほど明瞭な思考プロセスを経ることもあれば、言語化できない直感的な「食べたい」に端を発することもあります。

自分で食事を用意しない人だって、食事の用意を特定の他者に委ねるという、その食事よりもずっと前になされたであろう選択が今晩の食事の出発点になっています。

こうやって書くと、食事に至る経緯というのはなんとなくポジティブなものであるような感じがします。しかし、なんといいますか、食事選択においては、その食事に「追い込まれた」としか言えないケースが多々存在します。

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