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3匹のこぶたのレンガの家の効率化。
【3匹のこぶた】
三びきのこぶたは、お母さんぶたのもとから巣立ち、それぞれの家を作り始める。
・長男のこぶたは、わらの家。
・次男のこぶたは、木の家。
・末のこぶたは、レンガの家。
そこにオオカミがやってきて、家を壊していく。
最後は、末のこぶたの家を壊せずに、オオカミが逃げて行く。
時間はかかっても、立派で丈夫なおうちを作った末のこぶたのおかげで助かりました。
何事も、コツコツやることが大事ですね。
と言うお話。
時間を掛けるということは、忍耐強く頑張ると言うこと。
けれど、現代ではコツコツ積むことに効率化を図り、素早く作るのが目的なっている。
「忍耐強い心をつくる」ことはおざなりなっている。
現代のレンガ積み競争は、早く高く積んだ方が美徳とされる。そして、セメントを練っているヒマも与えない。
『ピラミッドは、セメントを使っていない!効率化とコストを削減を図れ!手を休ませるな!』
もう、賽の河原の鬼と同じだ。
積み上げては壊わし、積み上げては壊わしの繰り返し。
ピラミッドの石も、一つの石の重量があるから、積み上がるのに、小さなレンガでは、倒れてしまう。
根本が、そもそも違う。
レンガの積み上げも、
セメントの役割は大きい。
練ったセメントの柔らかさが、レンガを積み上げるときのバランスとなる。
そして、時間が経過すると硬化して、建物は堅牢になる。
↑これは、人生と似ている。
趣味や遊びや無駄だと思っていたことが、心のバランスとなり、時間の経過と共に蓄積され、豊かな人生となっていく。
心のゆとりがセメントと同じ役割なのだ。
仕事と家庭、仕事と自分をつなぐ役割となっている。
無駄のなかに意味があり、
無駄のなかに忍耐がある。
そして無駄ばかりを排除していると
非効率になる。
効率化は図りすぎると非効率ににる。
効率化で1.5倍の能力になる→人手を1人減らす→結局0.5人分の足らなくなり、さらに1人の負担が大きくなって、考える余裕がなくなる。すると思考が停滞して、効率が悪くなる。ますます1人の負担が大きくなり、心や身体を壊す。負の連鎖だ。
人は3倍も4倍にはなれない。
これが経営者だと、そうは言ってられなくなる。
給料払うためのお金が必要となってくるから。
けれど経営者本人が、自分や社員に効率ばかり求めると社員の気持ちや問題点にに気づきにくくなる。
・社員が主体で効率化を図る場合は、効率化を任せる。
社員に任せるゆとりが、会社を強くするので。
・任せるゆとりが運営的に無い場合は、経営者本人が現状を説明して、動くしなかい。
効率化とゆとり
経営者にとって頭の痛い問題だ。