2023年6月7日『はたらいて、はたらいて、しんでいく』

 多くの人の一生は現在ほとんど仕事に費やしている。
なぜ働かなければならないかと言えば、生きるため。
 現行の社会システムで自尊心とそれなりの豊かさを享受したければ、労働に自分の時間を差し出さなければならない。

 労働=遊び。という状況が築けていれば、それは豊かたことだ。だが、ほとんどの人は嫌とまでは言わないが、僅かな不快さを持って、まだ水曜、やっと木曜日! と、金曜日の夜の息継ぎの夢見ながら社会システムの海を潜水している。
 
 ひと昔は定年退職したら自由に遊んで暮らすんだ。なんてことも言えたが、今はなかなか難しい。やれ2000万の貯金がいるだ、年金の支給年齢は上がるわ、と。不安だらけ。漠然と一生仕事をして過すことになるのではないかという絶望が日本の空気の中に混じっている。

 どうすればいいか? 何かで一発当てるか!? いやいや、そんなにうまく行かないだろう? じゃあ、もう死んでしまうか? 死ぬにはまだ早い、ワンピースの最終回も見てないし、ゼルダのティアキンもクリアしていない。ちょっとした楽しみを味わいながら、社会の海に潜むしかないのか? 
 
 日常に起こる出来事をただ、善も悪もなく現象としてみつめていれば、少しは楽になれるのかな。

 
 

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