5/10/2020 : だからハワイが好き
[今日の短歌]
明るさが見えてきた今微笑まんマスクの下で口角上げて
今日は母の日と言う事で、ディナーは某レストランでテイクアウトすることに。もう少し早くから計画しておけばよかったのですが、ギリギリに決めたため、オーダーできるレストランが限られており、結局無難なところで、某チェーンレストランへ。オンラインで注文し支払いも済ませて、後は取りに行くだけに。お店の前に車を停めると、店内から届けてくれるcurbside pickupの時間指定は午後6時にしました。
約束の10分程前にお店の前に行ってみたら…
なんと長い長い車の列ができているではありませんか。その数ざっと30台ほど。慌てて最後尾についたのですが、どんどん列は長くなるばかり。約束の時間に間に合うように、夫に車に残ってもらい、私は歩いて店頭に行きました。と、そこにはまた50人以上ががずらり。車の列があまりにも長いため、歩いて来た人々で溢れかえっていたのです。
この物凄い人だかりを捌いているのはたった2人だけ。どちらも高校生ぐらいに見える若い子達で、一生懸命大声で名前を呼んでは、呼ばれた人が手を上げて店内に入るというシステムでした。
店頭には電話番号が書いてあり、着いたら電話してくださいとあるので、さっそくかけてみたのですが、ずっと通話中でなかなか繋がりません。やっと繋がったので、店頭にいる旨伝えたら、すぐ名前を呼ぶのでお待ち下さいね、と。
店頭では皆、6フィートの距離を保ちながら待っていたのですが、自然と周りの人々と立ち話になりました。表情ははっきり見えないものの、マスクの下で微笑みながらの会話は、なんだかとても楽しくて、待つことさえも全く苦になりませんでした。
結局約束の時間より1時間近く遅れて名前が呼ばれたのですが、特に腹も立ちませんでした。一生懸命名前を呼んでいる若い店員さんたちも、中で一生懸命調理をしたり、袋詰めを担当している人たちも、皆全力で働いているのに、たまたま注文が殺到してこんな大変な事態になってしまったのですよね。それを皆よくわかっているから、全員笑顔で世間話をしながら「こんな日もあるよね」と。
のんびりしていて、お人好しに思われることも多いハワイの人々ですが、こういう所はとても好きですね。他の場所だときっと、「マネージャーを呼んで!」なんてイライラして怒る人が出てくるはず。まあ、それが普通の反応なんだろうけど。でも、怒るより前に、一生懸命にやってる高校生2人を気遣える人が多く、「彼らがたくさんチップを貰えるといいね」などと。このように気持ちのゆとりがある社会って、かなり成熟しているんじゃないかと思います。
アロハスピリットはコロナ禍をものともせず、しっかり健在で、すっかり嬉しくなりました。待ちに待って持ち帰ったお料理もとても美味しかったですよ♪