自分の声を聞きながら自分らしさを考えていたら、8年間音声配信を続けていた。
これまで僕は、音声配信を8年以上続けてきました。
通算で8年です。ずっと継続してきたわけではありません。途中、休止期間もはさみながら続けてきました。
正直、今やっているラジオやPodcastはあまり聞かれていないのですが、これからも続けていきます。
それは、僕にとって音声配信が、自分自身を観察することであり、「自分らしさ」に向き合うことだから。
今回は、そんなお話し。
はじめての音声配信:2007年1月〜2009年3月
期間:2年3ヶ月
音声配信形式:Podcast番組
はじまりは大学時代、2007年新年。
友だちとのドライブの車中。
お気に入りの音楽を流して、ラジオっぽくトークをして、曲の切れ目では曲紹介をする。そんなことをして笑い転げていました。
車中には、今も一緒に音声配信をする相方のしゃり君がいました。車中では、他の友達の「今すぐ、ラジオ番組できそう!」という言葉に乗せられて「確かに!できるかも!」と思ってしまい、その日から素人がラジオができる方法を探し始めました。
どこかで聞いた「インターネットラジオ」という言葉を頼りに調ぺ、2005年にサービスが開始されて話題になり始めたPodcastの存在を知ります。
Podcast配信ができるブログサービスでアカウントを作り、家電量販店にマイクとミキサーを買いに行き、おだてられてから1週間ほどでpodcast番組を開始しました。
「ラジオっぽいことをやりたい!」
そのモチベーション一本槍で、すべてが見切り発車で音声配信を開始。学生の勢いってすごいよ。
始まった番組は
「おしゃべり王国のおしゃべりな住民たち~THE!! TALKING KINGDOM~」
名前を出すのも、イタみが伴うタイトル…。
「仙台発の総合トークエンターテイメント」をコンセプトに、2年ほどで175回の配信をしました。
黎明期のPodcastの勢いに乗ったのか、リアルな友達に宣伝しまくった効果か、1年ほどで登録者が700人ほどに到達しました。
コーナーを作りまくり、友達をゲストに呼びまくりました。コメントも寄せられて、そこそこ反響もあり、ただただ楽しかった日々でした。
就活では「ネットラジオで地域情報を発信しています!」と、かなりフカしたPRもしていました。
番組は、仙台発信であることが売りだったので、僕の大学院修了・上京に合わせて、終了を迎えます。
番組は今なお、ネットの海にデジタルタトゥーとして刻まれています。
音声配信が忘れられず少し再開:2010年7月〜2010年12月
期間:6ヶ月
音声配信形式:Podcast番組
学生時代の楽しかった記憶が忘れられず、しゃり君とpodcastを再開します。当時「仕事の合間で集まるのは大変だから、スカイプで収録しようか」と、今に通じる収録にもチャレンジしていました。
ただ、音質クオリティ下がってしまい、学生時代の企画的な勢いはなくなり、収録タイミングなどもなかなか取れず、半年ほどで終了することとなってしまいました。
残念ながら、この音声配信はネットの海から消滅しています。
ちなみに、番組名は「クロスライフラジオ」でした。
そこからしばらくは、音声配信から足が遠のきます。
地元でラジオDJになる:2019年1月〜現在
期間:5年6ヶ月
音声配信形式:コミュニティFM+Podcast番組
2007年にPodcastをはじめてから「いつかネットではなくて、地上波のラジオ番組をやってみたい」という分不相応な夢を持つようになりました。
時々、首都圏のコミュニティFM局でアマチュアパーソナリティの募集がないか探したりもしていました、こっそりと。
そして、東京都府中市に引っ越してきたタイミングで、コミュニティFMのラジオ局が開局する話を知ります。迷うことなく市民ラジオDJを始めました。
その際のことは、過去に記事にしています。
ラジオ番組を企画・放送するようになってからは、合わせてPodcast版も配信も行い、途中からはしゃり君が参加。
しゃり君が参加することになった経緯は、以下の記事から。
途中、ライフスタイルの変更に合わせて放送ペースを変えたりはしましたが、とても安定して楽しく5年間続けてきました。
なんで続けてこられたのか
正直、今やっているラジオも、Podcastも全然聞かれていないと思います。リアクションをもらうことも、とても少ない。
だけどこの5年間、音声配信をやめようと思ったことは一度もありません。これからも、変わらずやり続けます。
ここまで、音声配信を続けてこられた理由は何なんだろう。
理由1:相方がいたから
8年間の内、5年以上一緒にやっている相方であるしゃり君の存在が、やっぱり大きい。
いくらでも話していられる友達がいて、自分と同じように音声配信をやりたいと思っている。学生時代のドライブ中のバカ話が15年以上も続いているのは、とんでもなくありがたい話です。
これが、これまで続けてきた最大の理由です。
ただ、今もし相方が「音声配信をやめる」と言っても僕はたぶん続けると思います。もう一段階、下の理由があることに気づいたからです。
理由2:自分の話を聞くのが好きだから
これは、引かれるかもなんだけど…。
僕は自分が話しているのを聞くのが好きです。過去の自分のPodcastをメチャクチャ聞き返します。
「曲紹介のタイミングぴったりだな。」とか「このエピソードおもしろいな。」とか「こいつ同じことばっかり言ってんな」とか、自分の話を普通に楽しんで聞いています。
自分の話を、自ら娯楽として消費。自給自足。
もちろん誰かのリアクションがあったらスーパー嬉しいし、なにか新しいことに発展したらいいなという気持ちはあります。けど、なくても構わない。
自分自身を面白がるためにやっている。これが今、最大の理由な気がします。
※
音声配信はとても面白い。
他の情報発信と違う面白さは、身体性だと思います。
テキストの情報発信は頭の中身だけ取り出す感じ。一方で、音声配信は声質・話し方・リズムなどなど、その人らしさがそのまま出る感じ。
音声配信を通じて「自分らしさってなんなんだ」と、自分自身を観察し続けていたら今に至っていました。
これからも変わらず、自分自身を観察し続けていくことになりそうです。
ラジオ番組のテーマソング:青葉城恋唄/さとう宗幸
原点でもある仙台の曲です。
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