金沢工業大学での学びと展開

2020年1月に行われた金沢工業大学でのSDGsカードゲーム「X」の認定ファシリテーター講習会。

3日間の講習だったが、50人以上の人が全国から参加していて、大企業のSDGs担当者から高校の先生、大学教授、大学生、NPO関係者まで本当に様々だった。5人くらいのグループに分かれてカードゲーム「X」の背景をSDGsの本質とともに学べたこの3日間は本当に有意義だった。

講習中、色々なアイデアが思い浮かんできて、その本質をノートに書き留める傍、パソコンで今後の展開について書きとめて言った。今、ゼロイチで仕組みを作る過程を書き溜めているが、この構想自体は実はこの講習中に作ったものがベースになっている。

3日間の講習が終わってすぐに、金沢工業大学の事務局の方に会いに言った。元々、申し込みをする段階で岡山での展開をしたいと思っていたので会う約束を取り付けていた。

快く応じてくださったので、講習が終わった次の日、朝一で伺って、今後の展開について説明をして、また講習中につくった企画案をその場でメールで送り協力して欲しい旨を丁寧に熱くお願いをした。そして、様々な展開を検討されていることを聞き、その事例もお聞きして意気揚々と岡山に帰った。

岡山に帰ってからすぐに、勉強会を行った。そのときの構想としては、シンプルで、このカードゲームの岡山版を作成すること、そしてそれを使ってくれるだろう人たちを巻き込むことで広がりと新たに生まれる展開を形にしていくことだった。

だから、すぐに興味を持つと思われた知り合いの人に声をかけて勉強会を行った。主に学校関係者や環境教育の実践者などの方が20名程度集まって3時間で3日間のことを熱く伝え、その良さを共有した。と言っても3時間で伝えられる訳はなく、カードゲームの汎用性の高さを知ってもらうと共に岡山版を作ると言う宣言をする場だったように思う。

反応は思った通りだった、カードゲームを使いたいと言う声が多く上がったので、すぐに10セット作成を行い、自分が講師として行ける体制を作った。当時、すでにアンテナが高い高校の先生はこのカードゲームを取り入れた授業をしているところもあったが、広く依頼が受けられるようにPRを口コミで行った。少しづつ経済団体や学校等から相談があるようになっていたので、全て快く対応し、プログラムを提供するようにした。

と同時に、岡山版の作成にも2020年5月には構想の実現に着手した。

ちなみになぜ岡山版のプログラムが必要だったかといえば、オリジナルのカードゲームは汎用性が高いのが良いが、地域性の観点から言えば、書かれている内容が社会的に一般化されたもので、地域の子供達、若者たちが地域のことを知りながらSDGs的な探求を深めていくには要素が足りなかったからだった。そこで、岡山の地域課題をベースにしたカードゲーム「X」を作るとともに、その教材を使ったプログラムを作ることにしたのだった。

この続きは、2020年5月〜8月にかけて作成した岡山版の教材とそれを活用した出前授業プログラムの開発に続いていく。

そして、現在、2021年7月には、地元の自治体と連携協定を結び、地域の地方創生につなげる新たな仕組みがスタートする。ゼロイチのゼロ→0.5くらいは始まろうとしている。岡山版の作成と活用、その展開を次の記事では書いていきたいと思う。

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