滞在3時間?!群馬・伊香保温泉弾丸日帰り旅
11月9日。土曜日。
管理人は疲れ果てていた。
10月は休み返上で趣味のマンガを描きまくり、その後の11月2日から5日の連休では一切宿に泊まらない0泊3日旅をし、さらに次の平日には残業必須で多忙を極めてしまった。
最後の金曜日は、虚無な気持ちで閉店間際のファミレスに行き、帰宅後はお風呂にも入らず布団に直行。
土曜日になってやっと休めると思いきや、深夜4時に謎のインターフォンが鳴り響き、強制的に起こされてしまった。
夜明け間際の時間に怖すぎるだろ…(幸いなことに何もなかった)。
謎に早起きをしてしまい、けっこう不機嫌な管理人にとあるアイデアが浮かぶ。
心の声「温泉、いってみな〜い???」
管理人「行くーーーーーー!!!!!」
というわけで、その場のテンションで温泉街日帰り旅行が幕を開いたのである!
候補地選び
日本各地には温泉で有名な場所がいくつもある。
管理人にとって一番身近な温泉街といえば、静岡県にある熱海温泉。
熱海温泉には管理人激推しの立ち寄り湯「日航亭大湯」があるのだが、なんと、今年の春に建物が取り壊しになっていた!
え〜……うっそぉ〜……。
推しの立ち寄り湯なくなっちゃったぁ〜……。
そんな失意に打ちひしがれる管理人の頭に、とある記憶が蘇る。
それは、ちょうど一年前。
10月の連休に群馬県にある草津温泉に行った。
草津温泉は日本でもトップクラスの湯量を誇り、硫黄のほのかな匂いをまとった湯気があちこちに立ち並ぶ温泉街はスーパーエモだったことを覚えている。
そうそう、あの後に群馬県の温泉を調べていたら、次は伊香保温泉に行きたいな〜なんて思っていたんだっけ。
おう。じゃあ行くか。伊香保温泉。
そんな軽いノリで伊香保温泉行きのバスを往復で予約し、朝っぱらから管理人は家を出たのである。
いざ伊香保温泉へ!まさかのバス大遅延
今回利用するのはバスタ新宿を出発する伊香保温泉行きのJR高速バス。
まだ朝の8時台でも、バスタ新宿はインバウンドを含めて大盛況。空は秋晴れ。非常に良い旅日和だ。
とはいえ空気はめっちゃ寒い。着替えを楽にしたいからと、ユニクロのライトダウン・シャツ・ジーンズのタイトスカート・ソックスというコーデで着たため、ちょっと失敗したかなと思う。特にスカート。ほぼ素足を冬の空気に晒してるようなもんよ。
??「寒いのか?まあ、温かい茶でも飲むといい」
う、鶯丸〜!
(ぬいぐるみの名前。刀剣乱舞のキャラクター。)
今回の旅は、細かいことを気にしない鶯丸さんと一緒です。
(彼のことを知りたい人は、ググってみてね)
デイリーヤマザキで買った大きな肉まんをほおばっていると、予約したバスが到着。9時発でも人気便なのか満席。ただ、ほとんどが日本人なのでガヤガヤした雰囲気はない。マジか。伊香保温泉はインバウンドにまだ知られていない穴場温泉街かもしれないぞ……!(草津温泉は日本人と外国人が半々くらいだった)
そんなウキウキ感MAXな管理人に、とあるアナウンスが現実を突きつける。
「えー本日は土曜日のため、高速道路が大変混雑しております。そのため、到着が大幅に遅れる可能性がありますのでご了承ください」
え……。
ち、えん……?
なぜショックを受けているかというと、実は今回の伊香保温泉は滞在時間がめっちゃ短いのだ。
バスの予約を帰り→行きの順番で取ってしまったがために、仮に時間通りに着いたとしても3.5時間くらいしか滞在できないのである。
(みんなは行きのバスから予約しようネ……。)
伊香保温泉の街歩き1時間、温泉2時間でいっか〜なんて思ってた矢先、滞在時間が更に短くなる可能性が濃厚になったことで、心に暗雲がたちこめる。
だ、大丈夫かなぁ……。
不安に思っても仕方がないので、管理人はフカフカのシートに座り眠ることにした。
⏰⏰⏰1時間後⏰⏰⏰
目が覚める。本来であれば、あと1時間ほどで伊香保温泉に着く時間帯だ。とはいえ、運転手さんのアナウンスどおりにバスは高速道路の渋滞につかまっているようだ!
どれどれ……とGoogleマップを開く。
まあ、なんということでしょう。
伊香保温泉到着が40分遅れそうではないですか。
まーじーかー……。
意気消沈する管理人。
それから1時間後となる11:50。バスはサービスエリアで休憩に入った。
この時点で、伊香保温泉到着予定時刻をぶっちぎりで過ぎている。
(予定だと伊香保温泉着は11:45)
しかも休憩に入るサービスエリアから伊香保温泉まではあと1時間はかかりそう。
トホホ……。
乗り換え要らず&料金が安いというので高速バスを選んだものの、いつもは鉄道旅行をしている管理人は休日の道路混雑まで計算にいれることができませんでしたとさ……。
ついに伊香保温泉到着!のぼるぞ石段!
バスはゆっくりゆっくり伊香保温泉へと向かい、到着予定時刻から1時間以上過ぎた時刻で現地到着。
帰りのバスまで2.5時間くらいしかない。
どうしよう……。
そんな不安を抱えてバスから降りたった管理人。
しかし……。
ドンッ!
どっひぇ〜!!ザ・日本の温泉街ではないか!!!
いい感じに紅葉に染まる伊香保温泉石段街の風景に管理人は一気にテンションMAX!
サブスクで借りたミラーレス一眼を手に、(もちろん人に迷惑をかけないようにして)風景を激写し始めた!!
バシャバシャバシャ!!!📸📸📸
伊香保温泉、あまりにも、イイ……。
連休後の休日だからか、土曜日の真昼にしては人が少なめ(だと思う)。温泉の前に、365段を昇った先にある伊香保神社へお参りすることに。
Googleマップの口コミだと「息を切らしながら神社に来ました」的な投稿もチラホラあるが、管理人的には余裕で登頂できた。
伊香保温泉で死にそうになっている人は、香川県の金刀比羅神社に行かないほうがいいです。あれはレベチ。
長〜い石段を昇った先にある神社奥には、湯元と露天風呂があるそう。
今回は滞在時間があまりにも短いので、神社から少し降りた先にある「石段の湯」へ行くことに。
よ〜し、温泉めぐっちゃうぞ〜!
伊香保立ち寄り湯めぐり①「石段の湯」
神社のお参りもしたので、階段を降って5分くらいの場所にある「石段の湯」へ。
おそらく公営の公衆浴場なんじゃないかな。利用料は800円。
1,000円未満で入れる立ち寄り湯が便利な場所にあるなんて助かる〜。
公式サイトはコチラ↓
温泉はシンプルに内風呂一つのみ。
観光地ど真ん中にあるにもかかわらず、貸し切り状態になることもありました。
伊香保温泉に来た人たちは宿泊先の旅館でゆっくり入る感じなんでしょうかね(……どこの温泉街でもそうなのでは?とツッコんでみる)。
シャンプーと石鹸、ドライヤーは備え付け。
とてもキレイに管理されていて、肝心の温泉は長湯したくなるちょっとぬるめの鬱金色。ゆっくり浸かると身体の芯までポッカポカになります。
内風呂にはちょっとしたテラスがあり、一つだけイスが置かれていました。あったまったらテラスで澄んだ秋の空気を吸い、イスに座って休憩……なんて贅沢もできちゃう。
同じ群馬県の草津温泉に比べると、温度は少しぬるめでゆったり入れるのが伊香保温泉いいな〜と思ったポイント。それと、湯上がりの肌がもっちりした感じになったような。
草津温泉のほかにも四万温泉とか小野上温泉といった群馬の温泉に入ったことはあるけど、勝手にキャラ分けするとこんな感じ↓かな〜。
【個性派】草津温泉(硫黄の匂いスゴイ)
【ほっこり】伊香保温泉(ゆっくり浸かれる)
【美肌系】小野上温泉(ヌルヌルした質感)
【シンプル】四万温泉(人を選ばない透明な湯)
……といった妄想をしながら1時間くらい長湯してしまいました。とても気持ちのいい温度だ〜。
あと、「石段の湯」には無料の休憩スペースとテラスがあります。
テラスからはキレイなお山を眺めることができちゃうんだな〜。
観光客がたくさんいる石段に貸切りの展望スペースがあるなんて、ちょっと特別な気分になるよね。
伊香保立ち寄り湯めぐり②「黄金の湯」
「石段の湯」でたっぷり温泉を堪能したものの、やはり内風呂一つだけだと物足りない……。
せっかく伊香保温泉に来たので、露天風呂がある立ち寄り湯「黄金の湯」へ行きました。
「石段の湯」からは歩いて15分くらいの距離。
下り坂なので、石段に体力をもっていかれた人でも安心……かな?
公式サイトはコチラ↓
伊藤園ホテルに併設されている、ピッカピカの大きな建物。これが「黄金の湯」。ちょっとスーパー銭湯っぽい。地元の人らしき女性が入っていくので、けっこう人気なのかもしれない。
お風呂は内風呂2つと露天風呂1つ。返却式の100円ロッカー、さらに石鹸やシャンプーだけでなくスキンケア用品も備え付けの充実さ。
これで「石段の湯」よりちょっと安い734円!
15時までは比較的安い料金で入れるようでした。
これはありがたい。
伊香保温泉のメインストリートである「石段街」から少し離れているけれど、近くには美術館があったりと観光もできるので立地は悪くないです。
さて、肝心の温泉レビューに移ります。
「黄金の湯」のお風呂は、①源泉掛け流しの内風呂「黄金の湯」、②広くて温かいけど普通の内風呂、③源泉加水ありの混合湯で出来た露天風呂の構成。
もちろん一番人気は「黄金の湯」。露天風呂は人が少なくてゆっくり入れる雰囲気。
「黄金の湯」は「石段の湯」よりも濃い鬱金色。浴槽の底すら見えないほど濃い色をしています。これだけ聞くと「石段の湯」よりも良く聞こえるけど、人数が多かったからか、かなりぬるめ。
ぬるめのお湯があまり好きじゃない管理人は、あったかい露天風呂に入り浸っちゃいました。
あとで調べると伊香保温泉には2種類の温泉があることが判明(行く前にキチンと調べなさいよとかツッコまないでね)。
鬱金色をした黄金の湯は昔から知られている伊香保温泉の名湯ですが、最近発見された透明な温泉「白銀の湯」もあるんだとか。
もしかしたら、「黄金の湯」さんにあった無色透明な二つの温泉は「白銀の湯」だったのかも。
公式HPを調べてもよく分からなかったけど。
歴史的に有名な伊香保温泉をコスパよく楽しみたいです!な方には「石段の湯」を、露天風呂も楽しみたい方には「黄金の湯」をオススメします。
みなさんの好みはどっちなのかなぁ?
帰りのバスも遅れちゃった……。
温泉でホッカホカになったところで、バス停へ。
メールには出発の10分前には来てね!とあるので、律儀に言うことを守って早めに到着。
多くの自動車が行き交う道路を眺めながらバスを待つものの、10分経っても、15分経っても予約したバスは来ない。隣の席にいた若いカップルも同じバスを利用するようで、彼氏の方が近くにいた休憩中の地元タクシーらしき運転手さんに「バスっていつ来るか分かります?」的なことを聞きに行った。
運ちゃん「バス〜? 40分くらい遅れるよ?」
彼女さん「40分?!マジで言ってんの?!」
寒空の下で待つのが限界といった雰囲気の彼女さんをなだめる彼氏さんに「がんばれ……!」と心の中でエールを送っていると、ようやくバスが来た。
が、自分のバスはまだ先とのこと。
びえ〜!寒いよお〜!
……なんて、近くの自販機で買った温かいお茶を握りしめて待つこと約5分。
予定時間より20分ほどで予約していたバスが到着。
もはや手が氷のようになってしまった。
ああ……よほどのことがない限り時間通りに来る鉄道のありがたさよ……。
無事にバスへ乗車できたものの、帰りの道も混雑している模様で移動はノロノロ。
バスタ新宿の到着は大幅に遅れることを覚悟したほうがよさそう。
せっかく新宿に来たのだから、早めに帰って買い物をしようと思ってたのに……。とほほ。
伊香保温泉から1時間後、再びの上里SAに到着。
ここで20分の休憩。
これから長丁場のバス旅になる予感しかしないので、玉こんにゃく、カレーパンと深谷ネギのチーズパン、そして抹茶ラテを購入。
深谷ネギのチーズパンが予想以上に美味しくてビビった。
チーズとマヨネーズの塩っ気に深谷ネギのまろやかな甘みが加わって、かなり完成度高い。
観光客向けだからなー、なんてタカを括ってるとたまにスゴイものを引き当てるから無駄遣いが止まらないです。
節約しません、死ぬまでは。
まとめ〜バスの時刻表を信じるな〜
移動時間>>>>>>滞在時間な旅でしたが、やっぱり楽しかった。
旅は中身じゃない。行く過程にも楽しみがあると思いました。
とはいえ、バスの時刻表を信じきって滞在時間を短くしたのは失敗だったな。
読者のみなさんは①行きのバスから予約する、②滞在時間は余裕をもつ、という点をしっかり心に刻んで旅行計画を立ててくださいね。マジで。
かかった費用ですが、
【交通費】バスタ新宿〜伊香保温泉往復 6,000円
【お風呂】石段の湯 800円
黄金の湯 734円 合計1,534円
【食費】バスタ新宿のデイリーヤマザキ 651円
帰りの上里SA 900円くらい?
だいたいで1万円くらい。伊香保温泉までは高速バスが最安なので、鉄道利用や現地の美味しいものを食べようとしたらもう少しかかると思います!
伊香保温泉パワーなのか、翌日の朝も体がポカポカしているような…?
即興の日帰り旅でしたが、まあ、悪くないなって感じです。
東京発でいい感じの日帰り旅したい!というプランの参考になればうれしいです。
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