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『読書メモ』心配事の9割は起こらない

2024/01/10に購入、その日に読んだ

新書じゃない本を読んでみました。内容は、禅の考えが(誰でもわかるように)書かれていました。茶道をしているので、少し通ずる話もあってたのしかったですね。

個人的に大切だなと思った内容をまとめます。
以下は読書メモとして読んだ後や読みながらメモした内容です。間違いがあるかもしれませんが、個人のメモ・感想であることを留意してください。



"妄想"しない

莫妄想(まくもうぞう)」という禅語があります。意味は、妄想することなかれ。妄想とは、我欲や執着、嫉妬など心に棲みつくもの全てです。そして、これらを生み出す根源は比較です。人間関係であれば、「あの人は私と違って…」というように比較します。禅では、どんな人も他と比べようがない「絶対」の存在です。比べようのないことを比べようとするから、心配事が増えるという事。解決しないことが多いです。

私は、ありもしない想像をしたときに「莫妄想」という言葉を思い出す様にしています。あと、この話に出てきた「他は是れ吾にあらず」という禅語が印象に残りました。意味は、他人のしたことは自分のしたことにはならない。この考えが当たり前になれば、比較なんてしなくなると思いました。

「あるがまま」でいる

世の中には自分ではどうにもならないことがある、ということ。
心臓の鼓動を自分で止めることができない以上、命そのものさえも自分の手が及ばないものです。
自分でどうにもならないことは、あるがままを受け取っておけばいい。心を向けるべきは「どうにかなる」ことです。

この話を読んだ瞬間にある話を思い出しました。
「数学でいう定数をどうにかしようとする人がいる。変数を動かさないと」
言い得て妙です。

「色眼鏡」を外す

人間関係が悩みのほとんど言われます。しかし、関係のもつれのもとを辿ると、きっかけはほとんど「些細なこと」です。ここにあるのが「色眼鏡」です。例えば、初めて会う人の話で「次にくる子はとても気難しい子だよ…なんとかうまくやって」と言われてしまうと、どうしても身構えてします。色眼鏡の完成です。相手の一面だけを見て抱いた嫌な感情を、全人間性と決めつけてしまう。人に対するネガティブな評価の背景には、色眼鏡をかけた自分がいるということを知ること。それを外したら、見え方がガラリとかわったものになる。

ほとんど知らない人に言われた一言で、その人の性格を推定してしまうことはしょっちゅうあります。その性格に沿った付き合い方をすれば衝突がないと自分で決めつけてしまう。人にあまり興味がない分、本性を引き出すのが苦手で…

「あたりまえ」を見直す

いま」「ここ」にある「あたりまえ」のことにどれほど自分が支えられているか、あるいは、癒されたり、励まされたり、勇気づけられたりしているか。

シンプルですが大切な考えだと思いました。

夜は静かに過ごす

できるだけ「なにかを判断する状況をつくらない」のが、心静かに夜を過ごすコツ。情報を入れれば、いやでもそれについて考えたり、判断したりすることになります。情報を遮断する。心地よい時間を持てば、自然に心は静かに穏やかになります。そして、それが就寝前のあなたの習慣になったら、「夜坐」にも劣らない禅的な夜の過ごし方ができるはずです。

夜にアホな買い物をしてしまいますよね。私は、風呂から出たらスマホを見ずに本を読んでいます。本を読んでいると自然と読むことに集中して、最終的には眠くなって寝ます。忙しい日は、勉強もゲームも会話もできなくなりますが、本だけは不思議と読めます。

もっと「寛容」になる

十人十色。人生観がどうであろうと、それをあれこれあげつらうのは、「筋違い」です。変なプライドを捨てて、お互いの得手・不得手を認めあるのも大切。

理にかなっていない、理屈が通っていないことをする人を蔑むことがあります。あまりいいことではないと思います。いい意味で寛容、悪い意味で無関心になり兼ねないですが、自分の人生観を押し付けることはいけないですね。

うまく話そうとしない

余白、間は大きな意味を持ちます。能でも、間というのは重要な要素。
言葉で言うなら「沈黙」です。セールストークで、「自社の強みは~、メリットは~、お客様にはうってつけ~」のような言葉巧みに売りつけるのではなく、要望にじっくり耳を傾ける方が好感が持てます。沈黙は、言葉よりもずっと気持ちや思いを伝えることができる

話を続けようと上っ面なことを話すことは良くあります。変な沈黙になりそうな気もしますが、相手の話を聞くという行為を沈黙で表すのは素敵なことだなと思いました。

以上



他にもいろいろありますが、自分が見返したいなと思う内容だけ抜粋しました。
この本は精神的にしんどい時に読んだ本です。すべてが理にかなっている内容ではないと思っていますが、その心構え大切だなと思わされることが大量にありました。いつの日か私はこの記事に戻ってくると思います。

ここまで読んでくれた方にはこの本には関係ないですが、茶道で大切な言葉を説明しようと思います。


和敬清寂

「和」は、なごむという意味。お互いが心を開いて仲良くなりましょうという事。
「敬」は、お互いを敬いあうという意味。身分なんてのは関係なくて、それぞれがそれぞれを尊敬することが大切です。
「清」は、心の清らさを意味します。人間だれでも不純な心を持っていますが、茶室にいる時だけでも清らかな心を持つことが大切です。
「寂」は、どんなときも動じないという意味。私が教わったのは、どしっと構えて堂々とするという事です。
(間違っていたらごめんなさい!私はこういう解釈をしています…)

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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