新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」がリリースされました。

 6月19日金曜日、厚生労働省より新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」がリリースされました。
新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Application
 最初にこのアプリケーションの話を聞いた時には、「自分の行動が誰かに監視され、情報が集積されて悪用されるのではないか?」という心配を抱きました。しかし、詳しく確認して行くと、どうやら個人の情報漏洩のリスクも少なく、むしろ「安心」を得るためには有用なのではないかという印象を受けています。
 以下、アプリケーションの概要を紹介します。

 このアプリケーションは、GPSの位置情報を利用しないとされています。ですから、決して自分の行動履歴が誰かによって監視、把握されることはなありません。
 では、このアプリケーションは何をするのでしょうか?
 それは、Bluetoothを使って近くにあるスマートフォン同士で通信をするのです。おおよそ1メートル以内の距離で15分以上接触した場合に、スマートフォンの端末内にランダムな符号を交換して、その接触の事実のみを記録します。お互いの電話番号や位置情報は記録されません。どこで、いつ、誰と接触したかも、お互いには分かりません。
 たとえば、私が今日(6月20日)、Aさんと1メートル以内の距離で15分間、お話をしたとします。
 私とAさんのスマートフォンには、ふたりが6月20日に接触をしたという事実が記録されます。
 その後、Aさんが新型コロナウイルス感染症に罹患し、PCR検査等で陽性になったとします。Aさんがその旨を厚生労働省の通知サーバーに登録をすると、Aさんと2週間以内に1メートル以内の距離で15分以上接触した方、私に通知が届きます。
 通知を受け取った私は接触の事実を即座に知ることができるため、速やかに検査の受診など保健所のサポートを受けることができるのです。

 もしこのアプリケーションが十分に機能すれば、新型コロナウイルス感染症に罹患している方と接触をしていないこと常に確認できるため、安心して日常生活が遅れます。そればかりでなく、PCR陽性の方との接触があればそれが即座にわかるため、いち早い対応をとることができます。
 PCR陽性の方と陰性の方とを区分し、陽性の方には感染防止を図りながら治療を行い、陰性の方には事業を行い、消費に努めてもらって経済を回す。
 今後の新しい生活様式の中で、きわめて有効なアプリケーションとなるでしょう。

 もちろん、このアプリケーションが有効に機能するためにはできるかぎり多くの方々に使っていただく必要がありますし、そのためには国民の不安と疑問をしっかりと払拭する必要があるでしょう。また高齢者等のスマートフォンを持っていない方をどうするかという課題もあります。
 今後の普及、運用方法に注目ですね。

 なお、スマートフォンに記録された情報は、14日経過後に自動的に無効となります。
 スマートフォンにこのアプリケーションをインストールしなければ記録はされませんし、インストールしていてもBluetoothをオフにしておけば記録はされません。

 自分をまもり、大切な人をまもり、そして地域と社会をまもるためのアプリケーションとされる新型コロナウイルス接触確認アプリCOCOA。その活用も選択肢のひとつとして検討したいですね。

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