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再び共走できるその日を夢見て、ロードレース再開のための強い意志と思い。

 去る6月30日、日本陸上競技連盟(JAAF)から
・ロードレース再開についてのガイダンス(基本方針)
・ロードレース再開についてのガイダンス(チェックリスト)

が公表されました。
cf. 「ロードレース再開についてのガイダンス」策定について(JAAF)
 これは、6月11日に公表された
・【陸上競技活動再開のガイダンス】概要
や、同25日に公表されたトラック&フィールド競技の
・競技会開催について
・競技会開催の基本情報と前提条件の確認(提出用チェックリスト)
を受けて、ロードレース用が作成されたものです。

 内容はなかなかハードルが高く、
・ロードレースに関わる全ての人(参加ランナー・チーム関係者・大会/競技役員・観客・メディアなど)の健康状態の管理体制が整えられていること。(開催 1 週間前の体調報告・検温の義務、および終了後 2 週間の体調管理・検温の義務)
シャトルバス、諸室、更衣室、招集所、スタート待機所、給水給食所、トイレなどにおいて、ソーシャルディスタンスを確保する。
・接触を極力回避した給水所の運営。(使い捨て手袋などの着用/手渡しでの提供は行わない/余裕を持ったテーブル配置など)
・ロードレース中・フィニッシュ後に倒れ込んだランナーのケアは防護体制(マスク、フェイスシールド、ゴーグル、使い捨て手袋など。ゴーグル(サングラス)はその都度、アルコール消毒をする。)を整えたスタッフで対応する。(感染者である可能性が否定できない為)
・ 発熱者が出た場合の隔離室または隔離できるテントを確保する。(適切な部屋が確保できない場合は、飛沫感染防止可能なカーテン、パーテーションなどで仕切ったコーナーを用意する。)
・沿道の応援

① 地元住民含め沿道での応援の自粛要請。
② 沿道の中でも特に混雑が予想されるエリアの対策。(応援自粛・ソーシャルディスタンス確保、ポスター掲示、スタッフによる滞留禁止の呼びかけなど。)
③ 沿道から声援を送らない。ハイタッチ、私設エイドの禁止。
④ 新型コロナウイルス接触確認アプリなどの積極活用。
等々、ロードレース再開についてのガイダンス(チェックリスト)は、A4の用紙で8枚にも及んでいます。

 このガイダンスを遵守して大会を開催することは、生半可な思いではできないことでしょう。
 事実、先の【陸上競技活動再開のガイダンス】概要の冒頭で「求める要件が多いと言うことは、主催する組織にはそれなりの強い意志と実行力があると想定しているからです。」とし、「日本陸上競技連盟は、社会の情勢を敏感に見定め、『陸上競技を大切にする人々の思い』も大切にしながら、皆様とともに強い意志でこの難関を乗り越えていく決意です。」と述べています。
 今後、どのような大会がこの強い意志と思いで再開するのか。われわれはどのような強い意志と思いを持って参加するのか。主催者にも、ランナーにも、強い意志と思いが求められています。
 強い『覚悟』が求められています。

 これまで私も5km、10km等の短いレースから、44km、100km、24時間走等の長距離レースまで、多くのマラソン大会に参加してきました。
 その度毎に、大会主催者、ボランティアの方々、沿道で応援してくださる地元のみなさんのおかげで走らせてもらっていることを痛感していました。
 あらためてこのガイダンスを見て、マラソン大会を開催することの大変さを思い、走らせて戴けることの有り難さをひしひしと感じています。
 新型コロナウイルス感染症の終息が見えない中、いつ、どこで、どういう形でマラソン大会が再開されるかわかりませんが、走らせて戴けることへの感謝を忘れてはいけないとの思いを新たにしています。
 競走ではなく、再び共走できるその日を夢見て!

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