見出し画像

増えてきたWeb会議。そのメリット・デメリット。『場の働き』を惹き起こす。

 新型コロナウイルス感染症の流行で不要不急の外出を控え、密閉・密集・密接といった3密を回避する目的でZoomやSkype、Google Meet棟を使ったWeb会議が注目を浴びています
 実際、私もほとんどの会議がWeb会議に切り替わりました。
 数人単位の小規模な会議から数十人単位の比較的大きな会議まで、また、特別なプロジェクトの会議や非営利法人の総会、官民挙げての活動にかかるものまで、規模や内容はさまざまです。
 withコロナ/afterコロナの新しい生活様式の下で、あるいは新型コロナウイルス感染症が終息した後においても、テレワークやWeb会議の活用は一般化していくことでしょう。

 そんなWeb会議ですが、やはり直接顔を突き合わせて話し合う会議(リアル会議)とはさまざまな点で異なり、メリットもデメリットもあります。
 私が感じたメリットとデメリットをご紹介しましょう。
 あくまでの私個人の感想ですので、違うご意見をお持ちの方は、なにとぞご容赦ください。
 私が感じたメリットは次の通りです。
 私の事務所は極めて小規模ですから、事務所内でことさら会議を開催して議論をしなければならない事項はほとんどありません。LINEなどのグループトークを活用しています。
 私が参加する会議のほとんどは、所属するさまざまなプロジェクトの会議です。そのような会議の多くは弊事務所の外で開催されますので、その会場に行かなければなりませんが、Web会議であればその移動時間が不要です。
移動時間が他の仕事に配分できるというのはきわめて大きなメリットです。
 もう一つのメリット。それは、発言がしやすい、ということです。
 これには賛否両論があるでしょう。Web会議になって発言がしにくくなった、あるいは発言しなくてすんだ、という声も聞こえてきます。この辺は、人によるかもしれません。しかし、私は発言がしやすく感じています。その理由は、『場』の雰囲気をあまり気にしなくてすむからではないか、と想像しています。また、発言者以外は原則としてマイクをミュートにしていますので、発言者と聴き手が分離されていることも発言しやすい理由ではないでしょうか。
 私が感じる最大のデメリットは、聴き手の反応が分かりづらいということです。私は会議でも研修会の講師を務める時でも、聴き手の表情を見ながら話します。理解してもらえているのか?いないのか?賛成なのか?反対なのか?何か発言したいたことがあるのか?等々、聴き手の反応を気にします。しかしながら、Web会議では聴き手の多くは無表情です。暖簾に腕押しではありませんが、なんとも頼りない感じがしてしまいます。
 もう一つのデメリットは、なかなか発言が広がり難く、突っ込んだ議論になりづらいという点です。司会者と参加者の一問一答に陥りやすく、最低限の事項の確認に終始してしまうこともあります。この辺は、今後の参加者の習熟度によって変わっていくのかもしれません。

 リアル会議の最大の特徴は、参加者が顔と顔を突き合わせて話ができる、という点です。参加者と参加者とが作り上げる『場』において、それぞれの参加者の考えや思いが相俟って相乗効果をもたらす『場の働き』が起きる。それが会議の議論を広げ、そして深めるのです。
 現在はまだ、Web会議において上手に『場の働き』が機能していません。しかし、これも参加者の習熟度によって変わっていくのでしょう。

 withコロナ/afterコロナの新しい生活様式の下で、あるいは新型コロナウイルス感染症が終息した後においても、テレワークやWeb会議はもっともっと活用される必要があるでしょう。
 そのためにも、Web会議のメリットを活かしつつ、Web会議においても『場の働き』を惹き起こす必要があります。
 今後の課題ですね。

いいなと思ったら応援しよう!