#9 「社員」に対する私の想い ビジネス界の地殻変動とLMIグループの価値
前々回の記事から、「社員」に対する私の想いを綴っています。
前回は、社員に「良い思い」をしてほしい。
その源泉となりうる4つと、へドニアとユーダイモニアの「2つの幸福」の観点から深ぼっていきました。
「五感を使って得られる快楽」であるへドニアだけでは幸せになれない。
へドニアの先は、自己実現や意義あることに打ち込み、生き甲斐を感じられる幸せであるユーダイモニアを満たすことが必要。
そう気づき、会社を変えなければならない行動を起こし、今こうして自分が経営できる立場になりました。
ヘドニア的な幸福と、ユーダイモニア的な幸福を両立できる企業として存立すべく、私なりに全力を尽くしているところです。
そしてLMIグループは、それができる会社だと思っています。
レガシー企業のイノベーションを促す
今のビジネス界は、世界的な地殻変動の真っただ中にいます。日本を軸に据えて考えれば、円安の進行と物価高は大きな変化を日本企業に迫っています。
例えば、人件費の安い中国や東南アジアの労働力で生産し、日本で売って利益をあげる。そうしたビジネスモデルは崩壊寸前です。
今や、海外の人件費はどんどん上がり、むしろ日本で作ったほうが安く済むような状況にさえなっています。
大げさに言えば、天地がひっくり返るようなことが起きている。
この大変動に対応できない企業は淘汰を免れないでしょう。
私たちLMIグループがやろうとしているのは、まさにそうしたレガシー企業のイノベーションを促す事業です。変えられること、変えるべきことは、いくらでもあります。
小売店のレジ打ちを人力から自動化へ切り替える
1枚ずつ印刷し、人の手で貼り付けていたポスターをデジタルサイネージ化する
商品の値札も紙ではなく電子ポップに置き換えていく
飲食店の配膳や、オフィス・店舗内の掃除をロボットが行う
人流の導線分析をを行うことで購買率最大化を図る
広告主から消費者に対して一方通行の広告ではなくインタラクティブな広告を出す
時間とともに値付けを変えていくダイナミックプライシングを実現する
上記は一例ですが、これらは全てテクノロジーの力を利用することで可能であり、レガシー企業が生き残っていくうえでますます重要な打ち手になっていくことは疑いようがありません。
日本の経済を勝ち残らせる!
LMIグループの事業は、もちろん企業として利益を追求する一方で、激しい変化の波に直面している日本の企業を、もっと大きく言うならば日本の経済を勝ち残らせるために非常に重要な役割を担っています。
そこにLMIグループの社員として携われることは「意義あることに打ち込む」「困難に立ち向かい克服する」すなわちユーダイモニア的な幸福をも得られるはずだと、私は考えています。
そうした舞台装置としてのLMIグループをさらに発展させていくことが、経営者としての私の大事な使命だと認識しています。
もちろん、簡単なことではありません。
これを読んだ社員の中には、もしかすると「夢ばかり語ってないで、ちゃんと給料も上げてくださいよ」と思っている人もいるかもしれません。
そうした“期待”にもしっかりと応えつつ、お金儲けだけじゃない企業のあり方を社員とともに追い求めていく。
そんなチャレンジに、かけがえのない社員とともに全力で挑みたいと思っています。