クライアントファーストの働き方と産休からの復帰
メンバーたちの「本音」に迫る、『Real Talk:メンバーの本音』。
働いているメンバーたちが考えていることや社内の雰囲気について、メンバーへのインタビューを通してお伝えします。
本日は、IMS本部 クリエイティブディレクション(CD)部で部長を務める福地舞花(ふくち・まいか)さんにインタビューしました。
本日のポジションに至るまでの経緯や産休を明けてからの働き方まで、さまざまな「本音」を聞かせていただきました。
デザイン会社からの転職
入社の経緯
私は、ショーウィンドウを中心に扱うデザイン会社での経験を経て、LMIグループの前身である株式会社クレストで営業を担当されていた永井社長と知り合いました。永井社長が新たにデザイン会社を立ち上げるとのことで、2014年に「株式会社ドラミートウキョウ(以下、ドラミー)」に入社することとなりました。
入社後、永井社長が株式会社クレストの代表取締役社長に就任し、ドラミーはクレストの子会社として位置づけられました。そして、LMIグループ株式会社が設立されるタイミングで、ドラミーのメンバーがクリエイティブディレクション部としてLMIに統合され、現在に至ります。
仕事内容
仕事内容はドラミーの時代と変わらず、ファッションブランドのショーウィンドウや、POPUPのデザイン、製作から施工、現場管理までを行っています。
同じくIMS本部のビジネスディベロップメント部とは、同じクライアントを担当していることもあるのですが、お客様のご依頼内容がより抽象的で、手探りでイメージを作っていく案件はクリエイティブディレクション部にご依頼いただくことが多いです。
お客様との信頼関係を築き上げる
仕事をする上で意識していること
部全体として、「ブランドの価値をカスタマーの手元へ確実に届ける」ことを私たちのミッションとして意識しています。ブランドのアイデンティティやメッセージを反映した空間を作ることが、私たちの価値だと考えています。
お客様とのやりとりの中では、「認識相違が起こらないようにすること」を常に意識しています。そのために、私たちはその装飾物を置きたい場所の寸法を基に、レイアウトのイメージを3Dで立ち上げることが多いです。3Dで可視化することで、この空間にこれを置くとどんな見え方になるか自分たちも想像しやすくなりますし、お客様にも「このサイズ感でここに置いたとき、後ろから見るとこんな感じになります」と細かなイメージのすり合わせをすることができます。
私たちがやりとりさせていただく方の多くは、店舗空間でブランドや商品の魅力を表現するVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)を担当されています。ご担当者の皆様はVMDのプロフェッショナルなので、「この什器(商品を置く台)はここに陳列した方がいい」「お客様の流れをこういう風にするためにプロモーションを店舗のここに掲出する」といった戦略を考えられていますが、それでも3Dで空間をイメージするのは難しい場合があります。そこで、私たちがお客様のイメージを吸い上げ、レイアウトイメージなどの資料にまとめる役割を担っています。資料化することで、お客様が社内承認や情報共有を行いやすくなります。
関係されているすべての方に「伝える」役割も私たちがお客様に提供できる価値だと思いますし、実際にお喜びいただいている部分だと思っています。
思い出深い案件
毎回新しいことにチャレンジして試行錯誤しているので、すべて印象深いですが、強いていえばアシックスジャパン様で行わせていただいたプロジェクトは、特に「何も想像できないところから形にした」という記憶があります。
ご依頼内容は、この商品のキービジュアルの中にある赤いうねうねしたイメージを造作物で表現したい、というものでした。キービジュアルは2Dなので、リアルの世界で実現するかを考えるのが簡単ではなかったです。
この案件の課題は「リアルでどう表現するか」だったので、ひたすら手を動かしました。まずは紙で縮小サイズのモックアップ(模型)を作ってお客様と何度もイメージをすり合わせ、イメージが掴めてきたところで、実際のサイズで実現するためにどんな素材であれば耐久性があるかを検証していきました。
造作物の材料を運ぶために職人の方に来ていただき、部のメンバーと共にバランスを見ながら形を作り上げていきました。こうしたプロセスを通じて、最終的にお客様のご期待に応える作品を実現できたことに、大きな達成感を感じました。
全員で協力しながら働く環境
クリエイティブディレクション部の雰囲気
クリエイティブディレクション部は、賑やかでなんでも話します。最近考えていること、近況、案件の話など、雑談の中で常にあらゆることをシェアしているので、定例会をする必要がないくらいです。
私がこの部のいいところだと思うのは、仕事やクライアントに対しての目線がみんな同じであることです。私たちは常にクライアントファーストでお客様にとってより良い解決策を見つけるためには、私たちが価値を発揮できない部分を別のプロフェッショナルに依頼することも提案します。メンバーに何か相談した時も、同じ目線での回答が返ってくることが非常に嬉しいと感じます。
また、施工管理が必要な現場が同日に発生した場合、部のメンバーに協力をお願いすることがありますが、全員が同じ目線を持っていると確信しているからこそ、安心して任せることができています。この信頼関係が、私たちのチームの強みです。
子育てをしながらの働き方
私自身、今年の4月に産休から復帰したばかりですが、夫と調整しながら週に1~2回はリモートワークを利用し、家事を多くこなしたり、短時間勤務制度を活用して保育園に子供を迎えにいくなど、臨機応変に働くことができています。
クリエイティブディレクション部は子供を持つメンバーが多いので、部のメンバーで協力をしあっています。常に情報をシェアしているので、それぞれの立場や状況を理解し、フォローしあいながら働くことができています。