【SDGs勉強会レポート】人事コンサルタントをお迎えして考える!「組織で働くとは?」
こんにちは!
ラバブルマーケティンググループでSDGs推進を担当している相澤です。
気づけばもう秋🍁
彼岸花が咲いているのを見つけて、もう9月も下旬かと時間の速さに驚いています😵
1.はじめに
今回は、先月行ったワークショップの模様をお届けいたします。
テーマは「組織で働くとは?」
壮大且つ、難しい題材ではありますが、働き方が多様化し個人で働くことができるこの時代において、弊グループで働くことの意味をメンバーで考えてみてはどうかと思い、人事コンサルタント・社会保険労務士の松下直子さんをお迎えして開催いたしました。
組織で働く人だけでなく、家族など、コミュニティに属している人に響く内容だと思いますので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです!
【松下直子さんプロフィール】
株式会社オフィスあん 代表取締役
社会保険労務士、経営学修士(MBA)、国家資格キャリアコンサルタント、人事コンサルタント。
神戸大学卒業後、江崎グリコ㈱に入社。新規開拓の営業職、報道担当の広報職、人事労務職を歴任。2004年に独立し、社会保険労務士、人事コンサルタントとして顧問先の指導にあたる。
[著書]
『採用面接で「採ってはいけない人」の見きわめ方』
『部下育成にもっと自信がつく本』(以上同文舘出版)
『超解OJTで面白いほど自分で考えて動く部下が育つ本』(あさ出版)
『OJT讓員工成為即戦力』(※あさ出版の『超解OJT』中国語繁体字〈台湾〉版)
『困った部下のタイプ別育成術』(労務行政)
『部下の実力を高める実践OJT』(DVD/PHP研究所)ほか
2.組織の目的は「ゴーイングコンサーン」!
最初にお話しいただいたのは組織の目的とは何か。
伊勢神宮の「式年遷宮」を例に挙げてわかりやすく説明いただきました。
伊勢神宮では20年に一度、御社殿、御装束、御神宝など714種1,576点を新調する「式年遷宮」という1,300年以上続く習わしがあります。
大小の用材1万本以上、樹齢数百年を超える貴重なヒノキをも使用し、準備には8年程度掛けるそうです。
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それだけ工程が掛かる事を20年に一度のペースで行う理由は何か?
その目的のひとつは「次の宮大工を育てるため」「継承するため」だそうです。
組織も同じで、最大の目的はゴーイングコンサーン(会社が将来にわたって継続していく前提のこと)。
組織が続くからお客様に次のベネフィットが提供でき、
組織が続くから社員の雇用も維持できる、ということだと教わりました。
3.生産性向上の鍵は「人の成長」!
次は生産性について。
パーソル総合研究所の「労働市場の未来推計 2030」によると、日本は2030年に約644万人の雇用が足りなくなると言われており、そのためにできることとして以下4つがあげられています。
対策1 働く女性を増やす
対策2 働くシニアを増やす
対策3 働く外国人を増やす
対策4 生産性を上げる
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労働人口の減少と労働時間の削減によって、生産性の向上はマストと言えます。その生産性を上げる鍵として「人の成長」があると松下さんはおっしゃいます。
入社1年目と10年目の人では同じ仕事でも掛かる時間が違う、つまり生産性が違います。このことから、社員を成長させることが企業にとって重要であることが分かります。
そしてそのような人材の確保と定着のために「働きやすさ」が必須であると話されていました。
「働きがい」「働きやすさ」は、まさに弊社のマテリアリティ1「SDGsに基づく組織づくり」で掲げている取り組み事項です。
4.実例から学ぶ、組織の本質とは?!
次にお話し頂いたのは、企業の組織改革のこと。
業界首位を目指す企業の実例をもとにお話しいただきました。
業界トップに立つためにはヒット商品を生み出すだけでは足らず、組織も人も変える必要があり、下図のマッキンゼー・アンド・カンパニーが開発したフレームワークである“7S”を変える改革を行ったそうです。
松下さん曰く、グレー部分の3つ「戦略」「組織構造」「システム・制度」のハード面(ハードのS)を変えることはさほど難しくはないが、ブルー部分の4つ「共通の価値観・概念」「経営スタイル・社風」「スキル・能力」「人材」のソフト面(ソフトの4S)を変えることはとても難しいとのことでした。
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ソフト面改革のために行った一つは、一蓮托生で同じ志をもつ社員の公募。
そして、社員の成長を第一と捉え、管理職の中からプロコーチを作り「対話」を増やしていったそうです。
部下をお持ちの方はぜひ「対話」する時間を増やしてみてはいかがでしょうか?
ご家族でもいいですね。お子さんやパートナーの方とぜひ「対話」してみてください✨
結局、組織は「人」の集合体なんだと感じました。
では、なぜ集まるのか?
ワークショップ内では、ジョン・レノンとオノ・ヨーコさんの格言を引用してこのように伝えられました。
“A dream you dream alone is only a dream.
A dream you dream together is reality”
(一人で見る夢はただの夢。でも、みんなで見る夢は現実になる。)
個々が集合体になれば現実を作ることができるから…。
組織の本質はここにありそうだと感じます。
5.対話とは「相手を知ること」!
では、「対話」はどのようにしたら良いのでしょうか?
松下さんが講義中に話されたこの内容が対話の本質をついていると思ったのでご紹介します。
“目の前の人が大事にしているものを大事にしてください。
その人の好きな色を知っていますか?
その人の好きな本を知っていますか?
ちょっと仲間のことを知ってください。
半径5mの人から知ることを始めてください。”
その人を甘やかしたり、ご機嫌を取ることとは違います。
その人が大切にしていることだから、その人と同じくらいそのことを大切にするということ。その人自身を大切に思わないとできないことですよね。
簡単そうで難しいですね…
そしてそのためには、物理的にも精神的にも自分自身に余裕を持つ必要があるなと思いました。
ワークショップでは「人生において大事なものを以下の中から3つ選ぶ」というワークをみんなで行いました!
下図は、日本キャリアカウンセリング学会名誉会長でキャリア開発の第一人者である宮城まり子さんの「バリューカード」です。
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メンバーの大切にしていることは、「楽しみ、家庭・家族、挑戦」「やりがい、心の豊かさ、健康」「お金、環境、やりがい」「命、やさしさ、喜び」「自分らしさ、芸術、自由」など、人によって実に様々でした😊
みなさんもこのリストをきっかけに、職場の人やご家族と「対話」をしてみてください。そして、相手の方が大事にしているものを大事にしてみてください!
6.おわりに
松下さんの講義はとてもパワフルで、松下さんから放たれる言葉一つ一つが心に響きました。
人事・労務のプロフェッショナルが、私たちに伝えたかったことはテクニックやツールではなくとてもシンプルなことでしたが、それ故に難しく、一朝一夕にはいかないものでした💦
まだまだ自分自身、成長していかないとと感じました。
いただいた金言を忘れず、今後の組織づくりに生かしていきたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。