考えるよりも、まずは動きたい人のためのSDGs
はじめに
初めまして、黒井です。
単刀直入に議題に移ります。この記事は
「SDGs、詳しく知らないけどやらなければいけないことなんだよね?具体的に何をすればいい?」
という思考の方向けの記事です。ゲームを買った時に、説明書を読まないでとりあえずプレイし始める方向けの記事です。
SDGsの概要であったり、取り組まなければいけない理由はプレイしながら知っていきましょう。まずは、すぐ実行できる行動をご紹介します。
1.賞味期限切れが近いものから買う
スーパーなどで買い物をする際、普段はより賞味期限が遠い商品を購入するという方が多いのではないでしょうか?
ここではあえて、賞味期限が近い=賞味期限切れにより廃棄になる可能性が比較的高い商品を購入することで、「食品ロス」の削減につながります。
これは複数あるSDGsのうちのひとつ、「12.つくる責任、つかう責任」の達成に貢献できます。
▼賞味期限切れが近い商品は、お得に買えるというメリットがある場合も。
▼解説(1)
ちなみに、「SDGs」とは国連が決めた、世界が2030年までに達成しなければいけないゴール(目標)。全人類のゴールで、“誰一人取り残さずに”達成することが求められています。
2.徒歩での移動を増やす
もちろん地域やシチュエーションにもよりますが、歩ける場合は車の利用を控えて一駅二駅歩いてみたり、自転車や公共交通機関を使ったりしてみましょう。
これは「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」や「13.気候変動に具体的な対策を」につながります。
▼歩くことによって普段見えていなかった景色が見えることも。
また、適度な運動は健康維持のためにも必要とされています
(参考:https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop05/jsa_00010.html)
※写真は緊急事態宣言前に撮影されたものです
▼解説(2)
SDGsのゴール(目標)は全部で「17」あり、今回のように他の目標と結びついているものも多いです。つまり、ひとつの行動で複数の目標達成に貢献できる場合があります。
3.マイボトル/マイバッグを使う
自分が1ヶ月間に捨てているペットボトルの数を数えたことがありますか?
人によっては、かなりの数に。
2020年7月1日から「プラスチック製買物袋」が有料化になりますので、マイボトルやマイバッグを持参するようにしてみましょう。
例えば、プラスチックゴミの投棄が海洋汚染の大きな原因となっている側面があります。今回紹介した行動は、「14.海の豊かさを守ろう」につながるともいえるでしょう。
▼1ヶ月のうち、平日毎日ペットボトル飲料(160円/本)を買っていたと仮定し、それをマイボトルに置換できれば、160円×20日=3,200円程度の節約効果も望めます。
▼解説(3)
SDGs「17」の目標はさらに細分化され、「169」のターゲット、その下に「232」の指標があります。「14.海の豊かさを守ろう」の例でいえば、ターゲットのひとつに「14.1 2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。」があり、その指標に「14.1.1 沿岸富栄養化指数 (ICEP)及び浮遊プラスチックごみの密度」が定められています。
おわりに
今回あげた行動はわかりやすいものの例で、実際にはSDGsに貢献できるアクションがもっとあるでしょう。
ただ、どんなに壮大で困難な目標であっても、人類の目標である以上、最初の一歩はひとり一人ができる行動から始まっているはず。
私も「まずは自分の一歩から」という意識で、自身のささいな行動から変えていくように意識しています。
スーパーで食品を買うときに、手前か奥かなら、手前から商品をピックアップする。かかる労力は両方とも変わりません、むしろ賞味期限を見比べたり、奥から商品を引っ張り出す時間がかかったりしない分、楽とすらいえます。
もちろん、賞味期限内で調理できずに捨ててしまうのでは本末転倒ですが、「今夜は〜〜〜を作って食べよう!」と、すぐ使うことがわかっている食材ならば、基本は「手前から取る」を意識してみてはいかがでしょうか。
一点、記事を読んでみて「これって一人でやって意味があるのか?」と思われるかもしれません。確かに、“一人だけが”取り組んでいても解決できない問題ばかりです。ではどうすべきか、この記事をここまで読んでくださった皆さんならわかりますよね。そうです、動きましょう。
まず、身近な人「2名」に今回知った「すぐできる行動」を伝えてみましょう。その際に、その方にも「2名に伝えてほしい」とお願いしてください。これを繰り返せば、あなた→2名→4名→8名と増えていきます。あなたが今日2名に推奨し、毎日このサイクルが繰り返されるとすれば、理論上2020年5月時点の日本の人口「1億2590万人」を26日間でカバーできます。
(本日を2名とした際、2^(1+26)=134,217,728)
SDGsの期限である2030年は、刻一刻とせまっています。SDGsに詳しくなったらやろう、理解してからやろう、そう思っている間にも問題解決に使える時間は減っていっています。
まず、今この瞬間から一緒に動いていきましょう。
自分が動く、知り合いにも動いてもらう。
詳しくなるのは、それからでも遅くないはず。