【SDGs用語を調べてみた】2020年にInstagramユーザーが注目した「#ハッシュタグ」ランキング TOP30
今回ご紹介するのはInstagram上で投稿が多い上位30のハッシュタグ。
数多くあるSDGs関連用語のうち、どんな言葉に注目が集まり、使われているのでしょうか。
SDGs用語集などから100個ピックアップし、ハッシュタグ数をInstagram上で調査、ランキング化しました。
この結果はInstagram上での調査ですが、もちろんTwitterやFacebookなど他のSNS投稿にも役立てられますので、2021年のSNS投稿にお役に立てていただけたら幸いです。
※数値は全て2020年12月12日時点。
SDGs関連Word #ハッシュタグランキング TOP1~10
1位 #climatechange(ハッシュタグ数:約4,750,000)
「気候変動問題に取り組む」といったところでしょうか。
クリスマスに絡めたこんな投稿を見つけました。
本物の木のツリーの方が森林伐採の面でCO2排出量が多いように思えますが、実際のところはフェイクツリーのカーボンフットプリント(※)の方がCO2排出量が多いことを伝える投稿です。
※カーボンフットプリント:商品やサービスの原材料の調達から生産、流通を経て最後に廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出されるCO2量を換算して、商品やサービスに分かりやすく表示する仕組み。(CFPプログラムより引用)
2位 #socialgood(ハッシュタグ数:約999,000)
日本語にすると「社会に良いことを」。地球環境や地域コミュニティなどの「社会」に対して良いインパクトを与える活動や製品、サービスの総称を指します。日本でも、「ソーシャルグッドな会社」というように「ソーシャルグッドな○○」のような使い方をすることが増えてきたように思います。
3位 #ヴィーガン(ハッシュタグ数:約734,000)
4位 #ベジタリアン(ハッシュタグ数:約516,000)
菜食主義を示す「ヴィーガン」「ベジタリアン」、10位に「菜食」がランクイン。
英語の #vegan は驚きの1億件と、注目度の高さがうかがえます。
ここで「どうして菜食が地球に優しいの?」と思う方もいらっしゃると思います。
実は、倫理観の問題だけでなく、畜産は環境負荷が非常に高いことが各種データから分かっています。
放牧地のための森林伐採や、水質汚染。
温室効果ガスの排出など。
上記理由から菜食を選択する人が増えているのです。
週1日だけの菜食主義・ミートフリーマンデー(ミートレスマンデー)というセミ・ベジタリアン的な動きもあります。
環境に優しいほか、身体(胃腸)にも優しい気がしますね!
(出処:農林水産省/AFPBB News)
5位 #ミニマリスト(ハッシュタグ数:約471,000)
必要最低限のもので過ごす人たちのことを「ミニマリスト」といいます。
部屋が片付くという意味だけでなく “生き方がスッキリする”という側面もあり、ミニマリストな生活をする人が増えています。
6位 #地産地消(ハッシュタグ数:約425,000)
「地元で採れたものを地元で消費する」という意味。
地産地消を行うことで、輸送にかかるCO2排出量を減らすことができるため、「目標13:気候変動に具体的な対策を」に貢献しているといえます。
7位 #エシカル(ハッシュタグ数:約206,000)
消費者が各自の倫理観で社会的課題を考慮したり、それに取り組む商品を購入することを「エシカル消費」といいます。(出処:消費者庁)
元々は倫理的、道徳上という意味で使われていましたが、現在では環境保全や社会貢献活動の意味合いが強くなってきています。(#エシカルライフ #エシカルビューティ #エシカルファッションなど)
8位 #サスティナブル(ハッシュタグ数:約197,000)
「持続可能な」を意味する言葉。近年、耳にする機会が増えた方も多いかと思います。
「サステイナブル」とも表現されますが、Instagram上では#サスティナブルの方が多く使用されています。
(#サスティナブルコスメ #サスティナブルビューティ #サスティナブルファッションなど)
9位 #3R(ハッシュタグ数:約195,000)
「リデュース・リユース・リサイクル」の総称で、それぞれの頭文字「R」から3R(スリーアール、サンアール)と呼びます。
単体では、リサイクル>リユース>リデュースの順でハッシュタグが多くなっています。
ハッシュタグの大小や関連性を見て選択したいですね。
10位 #菜食(ハッシュタグ数:約148,000)
SDGs関連Word #ハッシュタグランキング TOP11~20
11位 #フェアトレード (ハッシュタグ数:約140,000)
開発途上国の原料や製品に対し、公正な価格を支払うことで、途上国の生産者や労働者の生活改善と自立させることを目的としています。(出処:特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン)
12位 #ビオトープ(ハッシュタグ数:約132,000)
小さな自然を作るという意味。
生物多様性や地球温暖化、環境問題へ取り組む第一歩として、教育現場や企業団体などでビオトープを作ることが多いようです。
13位 #環境問題(ハッシュタグ数:約105,000)
14位 #ESG(ハッシュタグ数:約102,000)
環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)のこと。これらに配慮している企業を重視したESG投資が行われるようになってきています。(出処:経済産業省)
15位 #ダイバーシティ(ハッシュタグ数:約99,000)
ダイバーシティとは「多様性」のこと。「2030アジェンダ」には、生物多様性、遺伝的多様性のほか、自然や文化の多様性、民間セクターの多様性、産業の多様化といった表現が繰り返し出てきます。
16位 #プラントベース(ハッシュタグ数:約83,000)
こちらもビーガン、ベジタリアン、菜食に関連する言葉。
全て植物由来原料から作られた食品または、その大部分が植物由来原料でできた食べ物や飲み物を積極的に摂取することをいいます。(出処:ローソン研究所)
17位 #プラスチックフリー(ハッシュタグ数:約73,000)
18位 #環境保護(ハッシュタグ数:約59,000)
19位 #ゼロウェイスト(ハッシュタグ数:約49,000)
脱プラスチックを行う「プラスチックフリー」やゴミを出さないようにする「ゼロウェイスト」な生活を目指す人も多くいます。
地球環境保護のため、ゴミをどう処理するかという考えではなく、ゴミ自体を出さないようにしよう、という考え方です。(出処:特定非営利活動法人ゼロ・ウェイストアカデミー)
20位 #大豆ミート(ハッシュタグ数:約46,000)
環境負荷軽減のために使われています。
食物繊維量が多いため、健康のために大豆ミートを選択する方も多いようです。
SDGs関連Word #ハッシュタグランキング TOP21~30
21位 #smartgrid(ハッシュタグ数:約32,000)
リアルタイムで電力需要を把握し、ITを利用して供給側と需要側の双方から電力の流れを最適化するための次世代送電網のことをスマートグリッドといいます⚡️
スマートグリッドは、従来の大規模発電所による電気と、家庭などで発電された太陽光電気などを組み合わせてコントロールすることが可能です。環境問題と経済問題を解決する手段として期待されています。(出処:環境ビジネスオンライン)
22位 #フードロス(ハッシュタグ数:約31,000)
売れ残りや食べ残し、期限切れ食品などの食品が廃棄されることを「フードロス」「食品ロス」と呼びます。
23位 #ジェンダーレス男子(ハッシュタグ数:約29,000)
化粧品ブランドの「KATE」が2020年12月15日に発売した小顔シルエットマスクでは、男性のマスクメイクも取り上げられており、話題になっています。ジェンダー平等がマーケティングに良い影響を及ぼした好例です。Instagram上では#メイク男子(ハッシュタグ数:約38,000)の投稿も多く見受けられます。
24位 #ジェンダーレス女子(ハッシュタグ数:約25,000)
25位 #earthfriendlyproducts(ハッシュタグ数:約23,000)
日本語にすると「地球に優しい製品」
25位 #食品ロス(ハッシュタグ数:約23,000)
27位 #海洋汚染(ハッシュタグ数:約18,000)
28位 #マイクロプラスチック(ハッシュタグ数:約17,000)
海洋汚染の問題の中でも、特に深刻なのは海洋プラスチックゴミと言われています。
5ミリ以下のサイズになったプラスチック=マイクロプラスチックによる海洋汚染は年々深刻化しており、30年後にはプラスチックの量は魚の量を超えてしまうとも言われています。(出処:環境省)
29位 #再生可能エネルギー(ハッシュタグ数:約10,000)
太陽光や風力、地熱といった地球資源の一部など自然界に常に存在するエネルギーのこと。「枯渇しない」「どこにでも存在する」「CO2を排出しない(増加させない)」の3つの特徴があり、環境保全のために推進されています。(出処:関西電力)
30位 #アニマルウェルフェア(ハッシュタグ数:約9,000)
動物福祉を意味する用語。
動物実験をされずに製品化されたことを意味する#クルエルティフリー(ハッシュタグ数:約4,165)もあります。
今、私たちにできることを
想像以上にSDGsへの関心が高いと思いませんでしたか?
環境問題に取り組むこと、地球に優しい行動をすることは、おしゃれでクールなことだと思います。
「私もやっている」「できそう」と思ったことをSNSで投稿する、これだけでもSDGsの取り組みを広げられます。
やってみませんか。
SDGs🌍