速達配達人 ポストアタッカー 17、殺し屋の考察
その写真は、上半身がすでに人の形をとどめていない写真ばかりで、しかも半身バラバラになった愛馬と混ざってひどい物だった。
何枚も、何枚も、手が震えたのか手ぶれがひどく、ただ赤い物としか見えない。
それでも数枚が鮮明に惨状を映し込み、彼らの受けた衝撃がわかる物だった。
「よく、この状況を見て撮れたな。死んでる人、仲間なんだろ?」
ガイドが目を閉じて額に手をやる。
その時のことが鮮明に思い出されて辛いのだろう。
「状況報告で、必要だったから撮ったんだが……消したいけど、消せな