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#27 銀河の犬と水玉~曼珠沙華の伝言~

あとがき

  #26までは2020年9月27日までに書いたものである。
その内容から言えばジュビ子は2020年~2021年にかけての冬に戻ってくるはずだった。

2022年の1月を迎えた今、結論から言うとジュビ子はまだ戻ってきていない。

しかしそれには理由があった。

ジュビ子=ユニコーンと思っていた私にはユニコーンのオラクルカードが的確なメッセージを与えてくれていた。
ユニコーンカードは、他の人を占おうとすると何も反応しなかった。
やり方はジュビ子の写真を見ながら聞きたいことを問いかける。
メッセージを下さいとお願いすると数字が浮かんでくるのである。
その枚数だけ引こうとシャッフルしていると、飛び出してくるカードがある。
3枚と浮かんだ時には1枚ずつ3回飛び出すまで続ける。
そのメッセージを繋げるとヒントがある。

私はこれまでスピリチュアルな話が好きで色んな人の本やブログを読んできたが、全てが腑に落ちてハマる人には出会えなかった。
そんな中で、何を聞いても、聞けば聞くほど、ハマっていく先生との出会いがあった。

その先生から、事件や事故、天災のニュースを知った時、天使たちにお願いして、困っている人に必要なサポートをお願いします、ありがとう。と言えば、必要なサポートをしに天使達が向かってくれるのだと聞いた。

ある日、大切な方々が住む地域に大きな地震が起きた。
家具が倒れたり物が割れる程の地震だった。
直ちに天使にお願いをして、私に何か出来ることはないかとユニコーンカードを引いた。

そこには「今、とても悲しいことを考えていたりその中にいませんか?あなたが楽しいことを選べば、そこから世界は楽しいことが起こる世界へと変わります。楽しいことを思い浮かべてみてください」という内容が書かれていた。

明日はちょうど、その先生の個人リーディングが10分間だけ、2名に当たる抽選会だった。
毎回人気で800~900名の応募があり、毎回応募しているが一向に当たる気配はなかった。

「じゃあ、明日の抽選会で当たっちゃう!とか?」と口に出して言ってみた。
そして、楽しい事を思い浮かべるだけで、世界が変えられるなら、皆が幸せになるなら、楽しいことばかり考えてみよう!と口角をあげて、笑顔で眠りについた。

翌日の抽選会で先生は「あ、この人!」と1枚の紙を引いた。
そこには私の名前が書いてあった。
いつもは箱の中に手を入れて紙を見ずに取り出すのに、その時は箱の中の紙の中から「この人」と言って拾い上げた珍しいパターンだった。

ジュビ子!!ユニコーン!!
どんだけ凄いんだ!

そしてリーディングの日を迎えた。
その日は台風だったか、強風が吹き荒れて外はゴウゴウ、ビュンビュンと物音を立てながら強い風達が大活躍していた。

先生への質問は2つ。
病気の事とジュビ子の事だった。

先生の教えてくれた1の日リストが私は好きだった。
1日、11日、と1の付く日はスタートの日なので、新しくスタートする世界がどうなっていて欲しいか、リストを書き上げるというものだった。

それを書く時に、私は便利な車椅子があれば、今よりもっと行動できるようになる。と考えたが、風の時代は早くて簡単な筈だから、そもそも車椅子を使わずとも自分の足で自由に行動できる自分の設定で書いた方が早く叶うのか?と。

その答えと「病気が治るには条件がある」と言われた。
そして「あなたは、もっと良くなるよ」とも。
病気が治る条件として、人に何かをしてもらった時に「すみません、ごめんなさい、ありがとうございます」と言うのを辞めること。
すみません、ごめんなさい、は要らないから「ありがとうございます」だけを伝える事。
今、病気で色んな事が出来なくなっている、その出来ない事を、もっと「出来る誰か」に頼って、やってもらうこと。
そして、それも100%ありがとうで受け取ること。
その練習をしてごらん。きっともっと良くなるから。と。
そして体験した事を周りに伝える事がギフトになるということ。

これは車椅子になってから特に思う。
日本において障害者と言うのはずっと「すみません、ごめんなさい」が先で、その後に「ありがとうございます」となる。
海外ではもっとバリアフリーの精神が高いのでサンキューだけで済んでExcuse me、Sorryは言わずに済むと、海外での車椅子事情に詳しい人達は口を揃えて言う。
これはエレベーターのボタンを押すシーンでも思い出して欲しい。
海外ではニッコリ笑ってサンキューと、スマートかつ平和かつLoveが溢れている。
日本では多くが「すみません」が先に出てしまう。
頭を下げて申し訳ない、私なんかの為にお手数お掛け致します…という気持ちでいっぱいになってしまう。
ちょっと待って…優しさをくれた人は謝って欲しいのだろうか?
私が与えた方であるならば、にっこり「ありがとう!嬉しい」と行為を受け取ってくれた方が倍以上に嬉しい。
そこに罪悪感を持たれてしまうと、やった方も「謝らせてしまった」という罪悪感が湧いてくる。
この100%ありがとうを意識するだけで、本当に世界は変わってきたし、「わがままなのかな、迷惑かけてるのかな」よりも周りにお願いしたら、優しい人が助けてくれて、世界を広げてくれる事が増えた。
ありがとうしかない、笑顔しかない世界へ繋がる事が出来た。

そしてジュビ子の事。
アニマルコミュニケーターの方に言われた事を伝え、この冬って言われたのですが、私は今断捨離で整理中でまだ自分と向き合う時間も欲しい。でももう2月になってしまった。再会までにどれ位時間があるのか…いつ逢えますか?と質問した。

先生は、「その方が見えたパラレルワールドも実際にあると思うけど、僕が見えてるのはまた違うから、その方の話した事については何も言えないんだけれど…」と前置きをしてから、「出逢い」とは、お互いのタイミングが合わないと起こらないということ。
ワンちゃんは準備が出来ているけど、貴方がまだだよね?
だって、ワンちゃんを迎えるなら散歩にも行きたいだろうし遊びたいでしょ?
貴方が(その体力を取り戻し)準備が出来ていないと、ワンちゃんは来られないんです。と。

この時にお金の話は出ていないけれど、命を預かるという事はお金もかかる。
障害年金だけで自分の治療費すら足りなくて専門医へも年に1度か2度しか通えないのに、狂犬病・ワクチン・フィラリア・ごはん・散歩グッズ・おもちゃ・寝具…年に何十万円もかかる費用をどうやって作れるのか。
まだそのお金を扱える状態では無かった。

そして今の状態でいけば、2023年に出逢えるだろうと。
そして、男の子とか、冬とか、シチュエーションを限定しない方がいい、と。
限定してしまうと他の可能性のパラレルワールドに繋がれなくなってしまう。
もっと言えば、この子は必ず戻ってくるんだけど、それさえも執着しないこと。
敢えて言うけれど「逢えても逢えなくてもいいや」の気持ちで、どんな出会い方でも何時でもOKという気持ちで楽しみに待っている事。
2023年なんてもうすぐでしょ?
それまでにワクワクしながら準備をしていればいい。
会った時に目を見たらすぐにわかるから。と。

そしてもう1つ、ジュビ子が肉体を持って戻ってきてくれたら、今繋がっているユニコーンとはもう繋がれなくなるのでしょうか?という質問に

「僕にはその子がユニコーンになってるのかはわからない。ただ、あなたにはパーソナルユニコーンがついている。パーソナルユニコーンて誰にでもついてるものじゃないの。今世で課題をクリアすると決めてきてる魂にしか付いていないの。あなたには、ついてます」と。

リーディングが終わった後、私は生まれて初めてダブルレインボーを見た。
強風が過ぎ、ピンクと紫に染った夕焼け空の中に大きなダブルレインボーがこれでもか!と架かっていた。
虹は祝福だとその先生は言っていた。
自然が見せてくれる美しさは言葉に出来ないほど深くて広い。
ジュビ子とのお散歩がなくなってから、空を眺める事が極端に減っていた。
特別な場所へ出かけなくても、こんなに素晴らしい自然が見られるんだな…と思った。
それはまさに、場所や環境のせいじゃない。自分の心が変われば世界は簡単に変わるんだよ、と教えて貰えた気がした。

しばしの興奮と溢れる希望の感動に浸ったあと、
え!ジュビ子がユニコーンじゃなかったの?
と思ったけれど、ジュビ子がユニコーンの存在を教えてくれたのだと思った。
アニマルコミュニケーターのSさんは、超現実主義だからユニコーンの存在は認めない。
だからこそ、私にユニコーンを伝えるにはジュビ子が姿を変えるイメージを見せる必要があったのだろう。

今まで、ジュビ子だと思ってカードを引く時にジュビ子に話しかけていたから、今後はどうすれば?と迷ったが、きっと動物達はみんな仲間だから繋がっているのだろうと思う。一緒にいるのだろうと思う。
だから、ジュビ子とユニコーン、2人に話しかける事にした。

後にジュビ子だけを呼んでいた時は私の事にしかカードが反応しなかったが、ユニコーンとジュビ子にお願いして引くと、他の人に対してのメッセージでも引き当てる事が出来るようになった。

とはいえ、それも軽い占いではなく、その友人の大切な愛猫に関する悩みだったからだと思う。
ジュビ子はその友人の元へも姿を現し、感謝の言葉をくれた友人に「みんな仲間だから」と言ったらしい。

「みんな仲間」それは動物好きとか、同じ病気とか、そんな枠すらなく、全世界の全ての生き物に対する大きな愛を感じる。
そしてそんな言葉を放つジュビ子をとても誇りに思うし尊敬する。
やはり私の憧れの存在である。

そして私はその先生の「私の体験を話すことがギフトになる」という言葉が、病気の事なのか、裁判のことなのか、ジュビ子の事なのか、スピリチュアルな事なのか、そこはわからなかったけれど、自分の為に書いたこの小説を近しい友人に読んでもらう事にした。
そして作品応募にも出すことにした。
そして普段何気に感じる車椅子の困ったこと、危ないこと、病気の事で理解されないこと、をSNSでも発信するようになった。
もちろん批難や攻撃も沢山あった。
しかし、そんな人達の数がどんどん減って行った。
そして2021年の冬至直前まで、どうしても1人だけ残っていた。
しかし、2022年を越えた時、攻撃してくる人はゼロになっていた。

私の選んだ新しい地球は、優しさと無条件の愛に溢れた世界なのだと実感した。
ここで、ジュビ子とまた出逢える。
まだ私の準備は出来ていないのだけれど、きっと最善最高のタイミングで出逢えると信じている。
そして2022年を過ぎてから、沢山のワンちゃんを目にする機会が増えた。
ジュビ子に逢える日が近づいているんだな、と感じた。
待っててね。ジュビ子を迎える準備を少しづつしているからね。
ジュビ子の写真を見た時、すぐに運命の犬だとわかったように、今度もきっと出逢えた瞬間にわかる自信しかない。
両手を広げて「おかえり」と笑顔で迎えるから。
希望を持つ人生を、また一緒に歩いてね。
その日を楽しみに、楽しみに待っているよ。

大好きなジュビ子、愛するジュビ子、約束のその時まで肉体がないからこそ、もっと傍に感じられる今を、大切に楽しんで一緒に過ごそうね。

正直、繋がれるようになってからというもの、私の左側にジュビ子がベッタリさんしている感覚が伝わってきたりいつも傍にいる感覚もあり、簡単な質問ならば即座に返事をくれて、肉体が無い分、実際に何処へでも一緒に行けていつでも一緒にいられた。
ただ、触れない。というだけの事で。
淋しさなんて無くなっていた。
肉体がないからこそ、呼べばすぐに来てくれる。何処であっても。
ジュビ子の嫌いなお風呂場だって来てくれるのだ。
あんなに足をつっぱって「絶対に嫌!!入らない!!」と抵抗していたのに…
病院で点滴を受ける時、そばにいてとお願いすると来てくれる。
これは肉体を持っていたら入れない領域だ。
そんな今を私は楽しんで生きている。

今が充分幸せであり、肉体を持っていなくても、持って生まれてきてくれても、結局ジュビ子とはずっと一緒にいられるのだと今は知っている。

火葬の車に乗せた時、バイバイではなく「またね」と声をかけたあの瞬間が約束の始まりであったことを思い出していた。

きっと約束の丘で逢いましょう。

そしてこの話に出会ってくださり最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。
皆さんと運命の動物との出逢いにも沢山の愛と笑顔が溢れますように。
銀河を超えてあなたに逢いに来てくれた動物のメッセージがどうかあなたに届きますように。

                                    2022年1月25日


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