死ぬ時の格好
死ぬ時、どんな格好で死にたい?と問われた時に、最近は全裸と答えたくなっている。
そもそもそんな問いを投げかけられたことなんてないが、16の時とかは「可愛いフリフリのお洋服に包まれて死にたい!」と思っていた。
その当時はフリフリのお洋服は見るだけで、私が着ちゃいけないお洋服だと思っていたからというのもあるが、シンプルに死んでも可愛いって最高じゃね?と思っていたからだ。
だがしかし、19歳になった今、ふとこの問いを再び自分にしてみたら「全裸」という今までとは全く異なる意見が飛び出して来た。
全裸。
口に出してみるととんでもない言葉だな。
軽くて発音しやすい音、語呂の良さ、そしてわかり易さが揃っている。
全て裸だなんてそんなハレンチな……。
と思われようがなんだろうがなんだっていい。
私は全裸でサクッと死にたい。
死ぬ時くらい身軽に逝かせてくれよと考えている。
知性と理性があるフリをしながら、美容に気を使い、お手本のような美しさを求め、着飾り、とかなんとかするのはもうめんどくさい。
と悩んだ時に浮かんだのが、死ぬなら全裸でサクッと、だ。
着飾って可愛いまま死にたい人や、死にたくない人などいろんな価値観を否定して貶してるんじゃない。
私は、とりあえず身軽にサラッとサクッと全裸で死にたいってだけ。
ていうか、そもそも地球上のルールとして、他人の前で全裸になっちゃいけませんみたいなのがあるから、そういうタブーを犯すドキドキ感を味わいたい私もいるのかも。
第一発見者の方には申し訳ないが、私は全裸で死なせてもらうよ。
では、よろしく頼みます。