副業/フリーランスのための #マンガでわかる確定申告 第1話 「私は対象?確定申告が必要なケースとは」
※注:この記事はアドバイスではなく、あくまでもいち個人の経験談・備忘録をまとめたものです
昨今では副業を推奨する企業が増えてきました。この記事を読んでいる方の中には、余暇を使って副業をしているエンジニアやデザイナー、イラストレーター、3Dモデラーもいるのではないでしょうか。また、技術書典やコミックマーケット等の即売会にて、個人制作誌を頒布している方や、noteやLINEスタンプで収入を得ている方もいるでしょう。
ベテランの方や税理士さんを雇っている方はさておき、初めての確定申告は戸惑うもの。
・いつ何をしておけばいいか
・どんなところでつまづくか
・確定申告という作業の工程、ボリューム感
・便利な自動化の仕方
事前にわかっていたらどんなにラクだったでしょうか。
今回の第1話では「そもそも自分は確定申告をする必要があるのか?」というところに焦点を絞り、副業もフリーランスも両方経験した湊川あい(Minatogawa Ai)がマンガと図解でお伝えします。
会社員だと、所得税の計算は経理担当の方が鮮やかに計算してくれますよね。ところが、副業をし始めたり、即売会の収入が多くなると、その分を自分で計算して税務署に提出する必要があります。
勘違いしやすいのが「副業の所得が20万円以上」という言葉の捉え方です。収入が20万円以上、ではありません。「え?同じじゃないの?」と思った方もいるかもしれません。
副業/個人事業主の所得税は 収入 − 必要経費 = 所得 で計算します。
所得とは、一年を通して売ったり買ったりして結局手元にどれくらお金が残ったか、ということだと考えればわかりやすいですね。この手元に残った金額を元に、所得税を算出するわけです。
たとえば副業で、年間を通して即売会で25万円売り上げた場合、印刷費や材料費といった必要経費に10万円かかっていれば、所得は15万円で、確定申告の必要はなくなります。
税務署に提出する時期は、基本的に毎年2月中旬から3月中旬までです。
今年の場合どうなるかというと、2019年の1月1日〜12月31日の間を計算した結果を、2020年2月17日(月)〜3月16日(月)の間に提出します。
1月1日〜12月31日の副業の所得の合計額が20万円以上になりそうなら、事前に諸々の準備を進めていく必要があります。
確定申告 要・不要 早見表
上のマンガのケースの場合はもちろん確定申告が必要ですが、それ以外にも確定申告が必要なケースはあります。
また、確定申告は不要だけれど、やったほうが還付金や控除が受けられておトクという場合もあります。
国税庁の「確定申告が必要な方」というページに条件が列挙されていますが、正直かた苦しくてよくわからん…!という方が多いのではないでしょうか。
そんな方のために、代表的なケースを元に早見表を作ってみました。
注)
・給与を2ヶ所以上から受けていて、年末調整されなかった給与があり、各種の所得金額との合計額が20万円を超える場合も確定申告が必要です。
・外国企業から受け取った退職金など、源泉徴収されないものがある場合は確定申告が必要です。
・この図は簡易版のため、年金や株取引、不動産など、その他のパターンは掲載していません。
確定申告が必要な場合、まず何をすればいい?
確定申告には「白色申告」と「青色申告」の2種類あります。
青色申告は事前に必要な手続きがある上、帳簿づけに手間がかかり、白色申告よりも複雑ですが、様々なメリットがあります。
次回は「白色申告と青色申告の違いって? 青色申告のために必要な事前手続き」について書きたいと思います!
自慢ではないですが、初めての確定申告から今まで、すベて提出は一発OKで通ってきました。税理士のおじさんにも「初めてでこれはすごい!」と褒められました。それは私が優秀だからではなく、クラウドツールによって自動化したおかげですが……。技術ってすごい!
このシリーズは、冊子限定の内容も大幅に含めて、2019年夏コミ〜技術書典7あたりで出したいなぁと思っています。頑張るぞ!
この記事は個人が作成した実体験のレポートであり、簡易的なものです。誤りがないよう細心の注意を払っておりますが、正確性を保証するものではありません。必ず国税庁のWebサイトをご参考ください。
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