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ドレス効果
ネクタイをして仕事をしているのではない。
仕事をするからネクタイをしたのだ。
「ドレス効果」
高級な衣服を身に纏うと緊張感が高まる。警察官や消防士の制服を着ると勇気が沸く。ラフな服装を着ると自然体でいられる。
衣類や格好によって性格に変化が生まれる心理効果。
本名は「enclothed cognition」、直訳すると「包まれた認知」である。
「ドレス効果」という呼び名は日本特有で、海外では「enclothed cognition(えんくろすど こぐにしょん)」という名前で多く知られています。
とても若い心理効果で、2012年から現在に至るまで実験が繰り返されていまして、最初の実験はいたってシンプルです。
物凄い簡略化して説明すると、医師のような白衣のコートを着て作業をして貰うのと、何だか良く分からない薄暗いコートを着て作業をして貰うのでは、どちらが作業効率が高いかというもの。
結果は白衣を着て作業をしていた方が集中力が増していた。
という感じです。(テキトウですみません。)
これは白衣が身の回りに居る賢い人間(医師や博士)の印象と、どれだけ結びつくかが重要だったりします。
本人の経験上で白衣を着てる人間に賢い人がいなかった場合、特に意識に変化は起きません。
「ドレス効果」は賢さだけでなく、勇敢さ、礼儀正しさ、妖艶さ、快活さなど、身に纏う物に対するイメージが強ければ強いほど、本人の意識が変化していくという心理効果なのです。
つまり。
形から入るというのは意外に悪くないという事です。
カジュアルな服装を着る事で開放感や快適さを高める。
スポーツウェアを着る事で自ら健康的な選択を取るようになる。
フォーマルな服装を着る事で仕事に対する集中力や交渉する能力を高める事ができる。
派手な下着を身に着ける事でいつもより大胆になれる。
という事です。
最近はコロナのお陰で聞かなくなりましたが、少し前まで煽り運転がブームでした。
ブームっていうとアレですが。
煽り運転の多くは「車」という機体に乗り込む事で、その人の性格が変化してしまい、攻撃的な面が強く引き出される事によって発生しています。
実はこれも「ドレス効果」なのです。
また、それが高級車の場合「ドレス効果」は更に強く影響を与え、煽り度が増してしまう傾向にあります。
勿論元の性格に問題がある場合もありますが、日常生活から異常性が垣間見れたという人はほとんど居ません。
正に「ハンドルを握ると性格が変わる」という奴です。
「ドレス効果」とは言っていますが、何も身に纏う衣類だけが対象ではないという事です。
これらの現象はネット社会でも同様の事が起きます。
「匿名」というパワーを手に入れる事で、その人の性格に変化が生まれ、普段はできない強い言動ができるようになってしまう。
「ドレス効果」の恐ろしい所は自分で意識し辛いという点です。
いつの間にかそうなっている。
という事が多いでしょう。
「ドレス効果」という存在に気付く事で、自分自身をコントロールし、身の振り方や態度について向き合い考えてみる。
そんな機会になれば幸いです。
ちなみに。
僕の場合は、顔や名前、住んでいる所を公表する事で怖い物がなくなり、実生活もネット上の活動も境目が無くなり、「自分」という鎧を着る事でより「自分」が強くなり、思った事が言えるようになり、自由に飛び回る
とても悪い例です。
こうならない様にだけ気を付けて下さい。
こちらからは以上です。
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