サトルティ
人やお酒の名前ではありません。
「サトルティ(Subtlety)」の話です。
「サトルティ(Subtlety)」
日本でいう「機微」の事。
何気なく生活していると気付きにくい機微から無意識に浸透し、あたかも潜在意識から湧き上がってきたかのように錯覚する。
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分かり辛くて申し訳ありません。
以前紹介したリーディングスキルの番外編、今回は「サトルティ」についてご紹介したいと思います。
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「サトルティ」の説明だけしてもよく分からないですよね。
僕も上手な訳ではありませんが、ある手品をする事ができます。
それは「3つのボールから相手が何を取るか当てる事ができる」という奴です。
メンタリスト的なあれですね。
やり方は簡単ですが、僕が実際にやると成功率は7割ぐらいになります。
練習がモノを言う世界です。
まずはじめに、相手に右利きか左利きか聞きます。
右利きであるなら左手、左利きであるなら右手で作業をして貰いましょう。
理由は適当に「本当の気持ちは利き手の逆に表れる」とか何とか言っておきます。
次に赤、青、黄のボールを用意します。
そして相手の利き手側から順番に赤・青・黄の順番に並べていきます。
右利きの人には右から赤・青・黄、左利きの人には左から赤・青・黄という風に、利き手側に赤、逆側に黄が来るように並べます。
そして若干喋るペースを落として「これから3つのボールから、1つだけ選んでもらいます。」
「どのボールを選んでいただいても構いません。」
そして赤のボールを指差して
「もちろん赤色のボールでも大丈夫です。」
次に青・黄を順番に指差しながら
「青色のボールでも黄色のボールでも大丈夫です。」
後は相手の目を見ながら
「それでは後ろを向いているので、利き手じゃない方の手でボールを持ち上げて下さい。」
すると
相手は様々な心理的要素から、右利きの人であれば左手で、左利きの人は右手で赤色のボールを持ち上げてしまうのです。
何でよ!!
これは本当に様々な心理効果が働いていますが、一番使われているのが「サトルティ」というテクニックです。
要するに「機微による誘導」という事です。
例えば利き手と反対の手で選ぶ際に人は遠くの物を選んでしまうとか、赤色のボールが印象付くように説明時のスピードを調整しているとか、赤に対して青と黄であれば赤が浮くように見えるとか、「好きな色」と聞かない事で色による好みで選ばせないようにするとか。
その選択が自分の潜在意識から生まれているかの様に錯覚させる、これが「サトルティ」というテクニックです。
不思議ですよねー。
例えば頭の中でAとBの小さな箱を思い浮かべて貰います。
そしてそれを片手ずつ両方の手で持ち上げて貰います。
すると、想像上のAの箱は利き手と逆の手に持ってませんか?
これも「サトルティ」が効いている状態ですね。
人は意識の外から入ってくる情報に対してとても鈍感で、本当の意味で無意識という状況は、寝ている時だけと言って差し支えないでしょう。
人は外的要因や潜在意識から、意識的に自らの行動を制御しているのです。
ちなみに「サトルティ」を利用して情報を引き出す事もあります。
例えば「どちらにお住まいですか?」と聞くと、相手は住所を聞かれた事に違和感を覚え、警戒してしまいがちです。
しかし、「東北ご出身ですか?」の様に質問の形態を変える事によって「いいえ、〇〇出身です。」や「そうです。」といった具合に、警戒心を抱かせずに情報を引き出す事ができるようになります。
これは人が潜在的に「間違った情報を正したい」と感じる「サトルティ」を生かした質問で、通称「サトルクエスチョン」と呼ばれています。
大好きなリーディングスキルについて記事を書くと、自然と長くなってしまいます。
もっとたくさん書きたくなってしまうので今日はこの辺にしたいと思います。
そういえば誕生日でした。
ありがとうございました。