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平凡なんだけどね

昔から数学が苦手だった
答えが一つしかないことが嫌だった
公式に当てはめて問題を解いていく
何のためにしているのかと授業中は隠れて本を読んでいるか教室の窓から見える公園でゲートボールをしているおじいちゃん達を眺めていた。
案の定テストは散々だった。0点を取った事もある。先生には「0点をつける日が来るなんて」とも言われた
その代わり現代文などの成績は良かった。
すごいいいかと言われるとそうではない。
中の上。平凡だ。現代文の先生が好きだった
自由に答えを出しても評価をしてくれた。自分を受け入れてくれているとおもった。
物語の続きを考える課題で私を高く評価してくれる事があった。「正解のないあなたの自由な文章好きですよ。」と言ってくれた言葉は面白い。
好きな人が可愛いって言ってくれるだけで
世界は輝いてくるし、嫌いな人からの可愛いは
ただの褒めでしかない、すみませんけどうれしくもない。
言葉はその人その人の正解があると思う。
人生で積み上げられてきた辞書で成り立っていると思う。
その辞書を豊かにしたいなんてでかいことをしようなんては思わないけど、借りてきた辞書に挟まっているメモ帳くらいにはなりたいなと思う。

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