ママショップを開いた話
我が家の9歳と7歳の子供達のお菓子代は毎月約10000円程。
1日にポケット菓子を1つずつと袋のスナック菓子を1袋。
日々の食費を圧迫しており、出来るだけ安いディスカウントストアでまとめ買いをしても、
酷い時は10000円を軽く超えてしまっていました。
子供が学校から帰宅して、晩御飯までの間に我慢できなくて、『お腹すいた!』と癇癪がはじまり、もっとお菓子を出す出さないで毎日喧嘩。
夕食の支度でバタバタする中、癇癪が始まると私もイライラが止まらず、ついお菓子を出してしまい、子供も癇癪すれば出してもらえると思い、完全に悪循環に陥っておりました。
お菓子ではなく、おにぎりやバナナなど少しでも栄養のある物を食べて欲しいのに、とにかくお菓子をくれと。お菓子で変なお腹の満たされ方をした子供達は夕食を残し、私はまた叱る。
このループはどうやったら解消できるのか?
この答えは家計管理を見直した事で改善したのです。
毎週月曜日のお小遣い
我が家の下の娘が小学生になり、少しずつお金の概念がわかってきたので、毎週月曜日に1人500円ずつお小遣いを渡して、自分の買いたいお菓子をお店で選んでもいいし、ママがお店で買ったお菓子の中から選んでもいい。ただし、
ママにもお金はきちんと渡す事。とルールを決めてみました。
小学3年生の息子はお金の価値はわかっているので、『じゃあ、お菓子食べないでお小遣いを貯めて、他のものに使っていいの?』と聞いてきたので、『予算内なら自分で決めていいょ!』と伝えました。
1年生の娘はあまりよくわかっていないようでしたが、お金がもらえて喜んでいました。
その日から私はディスカウントストアでまとめ買いしたお菓子を箱に並べて、お菓子屋さんを開きました。リアルな金銭感覚を身につけてもらう為に消費税まできちんと計算して値段をつけます。
ケースにならんだお菓子を見た子供達は2人とも目を輝かせて、『わぁ、ママショップだ!この中から好きなの選んでいいの?』と喜んでいました。
『もちろん好きなのをいくつ買ってもいいけど、予算がオーバーして後から足りなくなっても
ママは追加しないし、自分が我慢できなくてお菓子を食べ過ぎても知らないょ!』と伝えました。
基本的に、月曜日から金曜日まではお小遣いでやりくりし、土日は家族のお菓子箱から食べて良いょ(それは無料)というルールにしました。
リアルな店舗に行くための練習
最初の日、兄は私の作ったお菓子ケースの中から3つお菓子を選んで、『これください』といいました。お金を受け取ってお釣りを渡すまで、私は店員さんになりきって、『〜円になりますので、〜円のお返しです。』とやりとりします。
妹は好きなお菓子を何個も選んで、『まだ買える?』と聞くので、『あといくらあるから、あとこれだけ買えるょ!』と教えながらやりとりします。
3日目、手持ちのお菓子を食べ尽くした子供達が、『ママショップまた開いてー!』と言うので、少しずつ教えながらお菓子とお金を交換しました。
そしてまた月曜日になると500円ずつお金がもらえるとわかった子供達は、だんだんと買い方やお菓子の食べ方を考えるようになりました。
だんだんと子供の感覚が変化している!
何週間かすると、子供達に変化が!
兄は1週間300円で我慢して、残りはは貯めて欲しいゲームを買いたいと節約したり、妹は1日目に食べ尽くすのをやめて、考えながら食べるようになりました。
そして、1ヶ月後。
我が家のお菓子代は見事に5000円に収まったのです!
兄500✖️4週間🟰2000円
妹500✖️4週間🟰2000円
週末のお菓子代🟰1000円
私が何度も何度も注意してもやめられなかったお菓子の癇癪が、自らの意思で我慢できるようになるとはびっくりです。
お菓子🟰お金ですが、今まで私が買った物をただ何も考えずに食べていた子供達は、これは高い、これは安いとわからなかったから、無限に欲しがっていたのだと。
私が子供の頃は近所に駄菓子屋さんがあって、
子供だけでいける唯一のお店でしたが、自分で考えながらお菓子を選ぶのはとても楽しかったです。
いまはキャッシュレスで親が現金をやりとりするのもなかなかみられないし、小さな子供だけで買い物に行くのも難しい時代なので、高学年になって子供だけで行動するようになって困らないように、いまから金銭感覚とお金の大切さを教えておくのは大事だなと思いました。