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尻の穴は小さいけど、毛穴は大きい俺。

あ、9月8日の日曜日に阿蘇くまもと空港から乗った
JAL634便でこんな出来事が…。

座席38Aを目指してキャリーバッグを転がし
通路を進むと、38列の手前でCA女性が声をかけた。

「お荷物大きいよーなので
こちらに入れてください」

で、36の座席上の荷物棚に入れるコトに。

はじめて使うバッグゆえ持ち手など感触的に
慣れてなくてやっとの思いで棚に上げると、

「キャスターをこちら側に」

言われるままにキャスターをこちらにすると、

「そちらではなくこちら側に」

なんだ!じゃ、左向きにって言ってくれれば…。

ふ~!無事に収まったよん!

じゅわぁ~ん!

ちと脇汗をかきつつ38Aに座りホッとひと息!

と、通路を歩いてきた女性客が俺に声をかけた。

「あのーすみませんがお席39Aですか?」

ガーン!

慌ててひとつ後ろの席に座っちまった!

「すみません!
失礼しました!
ごめんなさい!」

恐縮至極でひとつ前の38Aに座り直すと、
焦ったからかシャツが右隣男の肘あてに引っかかった!
男はとても迷惑そーに俺のシャツを払う。

「あ!すみません!」

じゅわわわぁ~ん!

脇汗を感じつつ必要以上に大きな声がでちまう。

そして、向田邦子の「少しぐらいの嘘は大目に」を
40ページほど読むと羽田空港に到着した。

客らが通路をぞろぞろと出口へと向かう。
俺も席を立ち、シャツを払った男の後ろを進み、
36の座席上の荷物棚からバッグをだそーとする。

がしかし、

バレエダンサーのポワントのよーに
つま先立ちして手を伸ばしても持ち手に届かない!

荷物のとりだしに手間どっていると、
後方から舌打ちが聞こえ、俺の背中に
当たりながら客らが通り過ぎてゆく。

じゅわわわわぁ~ん!

脇汗が噴きるのを感じていると、
ひとりの男性が声をかけてくれた。

「お手伝いしましょーか?」

がしかし、

パニクッていた俺は、ご両親の躾がよかった
であろー天使のよーな男性をチラ見しただけ。

「ありがとーございます!
大丈夫です!」



「ありがとーございます!
お願いします!」



な~んも言わずに再びバッグと格闘を。

失礼千万!器もケツの穴も極小!対応力欠如!な俺。

なんとかバッグをとりだすと、

じゅわわわわわぁ~ん!

身体じゅうの毛穴から冷や汗が滝の如く。
精神的な汗はクサいからヤなニオイも漂ってくる。

ああ!恥ずかしー!穴があったら入りたい!
あ、穴ゆーてもケツの穴でも毛穴でもないワケで…。

搭乗口をでると、座席列22に座っていた
同行の仲間4人が待っていた。

帰路はずーっと後悔してうなだれていた。

あの場面に戻るコトができるなら、

「ご親切に
ありがとーございます!
お願いします!」

天使のよーな男性の好意を素直に受けたい。

いい年こいて人間ができてねぇ!小せー小せー!

くよくよしながら「第1929回ロト6」を調べると、

1口が6つの数字のうち3つ当たり5等!

人間が小さいから当たりも小さいんだなぁ。

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