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冬の庭でみつけた!~野鳥を庭に呼んでみよう!~
葉を落としている木々や草花の庭は、見た目には少し寂しい季節となりました。
イギリスではこの季節の庭のことを「スケルトンガーデン」なんて呼ぶこともあります。なんかガイコツみたいで余計に寒々しい感じですが、『skelton』には「骨組み。駆体(くたい)」という意味があって、庭の骨格がよく見えるからこのように呼ぶそうです。
葉のついていない木の枝振りを見て樹形を整えたり、花のない花壇を眺めながら春に向けてのイメージづくりや下準備などをするにはもってこいの季節なのです。
ですがこの季節、見えるのは骨格だけではなくて、普段見えなかったものも見えてきたりします。
たとえば、落ち葉の下や石の下を掘り起こしてみてください。カエルやさまざまな昆虫が冬眠していて、こんなところにいたのか!などと発見もあり面白いです。岐阜市周辺の地域は1月だと、一日の気温の変化は最高気温で9℃くらい最低気温で0℃くらいなんですが、土の中は大体5℃〜6℃と温度変化が少ないんです。身体が凍ってしまわないように土の中で身を守って眠っているんですね。
庭の隅々を掘り起こしてみれば宝探しのようにいろんな生き物が出てきて、なかなかエキサイティングな時間を楽しめます(笑)。
そしてこの季節、いったいどこに行ってしまったんだろうと思っていた野鳥も庭で見ることが出来ます。
野鳥のえさとなる昆虫は土にもぐって冬眠していますし、山々の木々には実も少なくなっていて野鳥たちはお腹をすかせています。果実やピーナッツなどの木の実、パンくずなどえさ台をつくって庭に用意すると、いろんな野鳥たちが姿を見せてくれます。どの種類の鳥がどんなえさを好むのか調べてみると野鳥のことが少し見えてきて面白いです。
今まで見えなかったものが見える瞬間って楽しいし、こうゆう経験の積み重ねは子どもたちの成長にもきっといい影響を与えてくれる気がします。
こどもとバードフィーダーをつくってみよう!
野鳥を庭に呼ぶポイント
野鳥にあたえるえさの台(バードフィーダー)ですが、市販のものもありますし簡単につくることも出来ます。ポイントは野鳥が猫に襲われないようにえさ台を木の枝から吊るしたり、地面から高い位置に設置すること。毎朝決まった時間にあげることです。
*「にらめっこ」 2013年 1月2月号 掲載 に加筆修正