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no.15 頭から体に主導権をもどす|ゆるデジタル・デトックスはじめてます


年が明けて1月7日から、動悸を鎮めて気の巡りをよくすることを意図して漢方をとりはじめました。

そうしたら動作がどんどん緩慢になっていきました。
今まで思いっきりアクセルを踏んでいたところでも、全然アクセルが踏めなくなっていって、今までグイグイ押せていたところを全然押せなくなっていく。

はじめはこの緩慢さに〝頭〟が追いつかなくて、「何やっているのよ。早くなさい」と〝頭が体に〟働きかけるのだけれど、そんな両者のやりとりがまるで自分が小さい頃の母と自分の姿に重なって、クスッと笑えてくるのでした。



こだわりが強く、自分の中で「ちゃんと」靴下が履けていなくてはならなくて、服に袖が通っていなくてはいけない私は、やることなすこととにかく時間がかかった。

しかし保育園に行く時間が刻一刻と迫ってきて、送っていく母の仕事開始時刻も迫ってくる。早く行かなくてはならない。

「も〜何やってんのよ!あんたは」と私の小さな足をはたまた小さな靴下の中にポイっと押し込んで、鮮やかな手つきで服の袖を通してしまう。
母はなんでもピシッっと素早く綺麗に筋を通す人だったので、そんな母の手つきは、当時の私にとってなんだか魔法のようだった。


わぁーすごーい。

と、見惚れていると、あれよあれよという間におもちゃみたいに可愛い母の軽自動車の助手席に乗っけられて、タイムマシンみたいな速さで保育園に到着。そして、気がついたら保育園の園舎の中から母の背中を追っていて、気がついたら「あやちゃん、あそぼー」と友達に手を引かれている。


ごくごくありふれた子供時代の頃の日常の情景が、今、緩慢になった体ともとに戻りたい頭とのやりとりと重なってクスッと笑えたのだ。


そして、「そうだ、このまんま行ってみよう」と思ったのです。

頭からすれば、なんとも頼りなく儚げな存在に思える体。その体にそろそろ主導権を渡してもいいんじゃないか、いや、戻してもいいのではないか、と思ったのです。


1月のはじめ、小寒の頃から「すぐに動きはじめない。ポーズをとる」ということに意識を置いていますが、これはそのまま今年を支えるテーマになるんだなという実感が湧いてきました。

今までずいぶんと頭に主導権を渡し、従ってきた私の体。

その間に、どんなことを感じ、どんなことをやりたかったのだろう。
そんなことを、そろそろ聞いてみてもいいんじゃないだろうか、と思ったのです。


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デジタルデトック時計は昨年の12月25日を起点に折り返して、今14時スタートの回を終えたところ。

1月16・17日は一日中、オンライン講座を受講したのだけれど、理論とともに体で実感するためのワークが多かった。オンラインでの体験はオフライン体験が薄まったもの、という思い込みがどこかあったけれど、そんなことはないのかもしれない。

オンラインだからこそ得られる体や心のリアリティみたいなものに触れて、オンラインとオフラインの境界がいい意味で揺らいでいる。

オンラインはオフラインの代替物ではない。

自分の認識がどちらにどう現れるのか。その違いがあるだけなのかもしれない。


はじめ、どんどんオンライン時間を減らしながらオンラインでの自分の挙動を客観的に見つめ、折り返してからはオフラインとオンラインを統合させながら日常に戻っていく。

そんなことを私は意図しているんだな、ということが最近わかってきて、嬉しい。

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