ゆっくりと、繊細に。

冷ひゆるが故ゆえに雨あめも雪ゆきと也なりてくだるが故也ゆえなり

- 暦便覧こよみべんらん -

上空に達した冷えが雪となり、地表に降り注いでくる頃。
紅葉を終えた落ち葉がふんわりと地面を埋め尽くし、時折吹いてくる木枯らしが、本格的な冬の到来を予感させます。

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雪は、繊細さの表れ。

外の世界は次第にゆっくりと静かになっていきますが、反対に、内側の世界・心の働きは活発になってゆきます。ここまで行動に起こしてきたことが、内側でふっくらと豊かになり、血肉となっていくことを実感できるのが冬という季節です。

今年も終わりが見えてきました。

気忙しく混沌としやすい時期ですが、これからの時期は、ちょっと歩くスピードを落とし、静かに心の内面へ耳を傾ける時間を持ちましょう。

もし気持ちがざわつくのなら、日記を書いたりお掃除もしてデトックスするのがおすすめです。古いものを間引き、整理していくことで内側の繊細さに触れやすくなります。

ゆっくりと、繊細に。

外に向けていた気持ちを少しずつ緩めていきましょう。
すると次第に、心の中にとても厳かな輝きが広がっていくことを実感できるはずです。