《創世記 第三日》 何になるかをはじめから知っている|裏の畑美術部
5月17日。
シュタイナーの絵の教室『裏の畑』。
水彩では3月より創世記のテーマを描き始めて、今日は第三日目。
はじめに、アントロポゾフィー的に生物の発生や進化について考えると?というお話からスタート。ダーウィンの進化論的に順番に系統だって発生していくという考え方もあるけれど、アントロポゾフィー的には「そのようになろうとしていたものがはじめからあって、それが形になっていく」というように考える。
これはこの日の後半のBody workで扱うミンデルのプロセスワークにも通じるところがあって、なるほどなるほどと目を輝かせながら聞いていた。
上空から黄色が、大地からはプルシャンブルーが満ちていく。それでバランスが取れていたところに朱色を入れ、熱を抱いた大地が盛り上がっていく。いつも朱色ってこういうシチェーションで出てきて、ドキッとする。そこからまた水の力を使って上へ伸びていく。植物を描いていたのだけれど、わたしは胎盤ができて、そこから臍の緒が伸びていくようなイメージを持った。
一番はじめの講義を筆の感触で辿っていくと、生命っていうものは、形になる前にあらかじめそうなりたいという衝動を持っていることが腑に落ちる。
命っていうのは、何になるのかをはじめから知っているのだ。
後半はフォルメンです。
今日は、三角形が解けて広がる線。
あれ?よくみると、右上のモチーフがお手本と微妙に違う。
「お手本は三拍子だけれど、これは四拍子だね」と言われて、なるほど!
線の衝動だけでなく、リズムを感じると気づくものですね!
メロディーという衝動を、リズムという地盤が受け入れていくことが音楽が生まれていくように、絵もその両者がダンスするようにして生まれていくのかもしれない。そんな風に絵を描けたら楽しいだろうなぁ。
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