すぐに足は止めないように
一日一描という100日間のチャレンジが終わりました。
昨年に引き続き、2回目のチャレンジだったのですが今年は「走り切ったなぁ」という感想を得ています。こういうチャレンジって実は2回目以降が面白いと思っている。
↓昨年はこちら。
一年目は「呼吸をするように描く」が目標でした。
二年目の今年は「形にしてみること」を目標にしていました。
一年目はひたすら「自分が描きたい」にこだわって、描きたいモチーフや試したい技法などがクリアになっていきました。
そして二年目は自分が描きたいことと、「人からのリクエスト」がうまく噛み合うポイントを探ることを意識してみました。きっと一年目で自分が描きたい、にこだわったからそうできたのだと思います。
そして、二年目の今年意識していること。それはずばり、
「すぐに足を止めない」
ということ。
期間を決めた一過性のチャレンジというのは、それが終わった瞬間に解体と弛緩が始まる。筋肉のリラクゼーションでも、『最大収縮の後の最大弛緩』という考えを用いることがあるけれど、収縮と弛緩は作用反作用みたいなもので、ものすごく大きく収縮した後の筋肉は、その力と同じくらい大きく弛緩する。
ここ最近流行った言葉だと「グレートリカバリー(超回復)」なんていうのも近いかもしれない。
昨年はこの「あー!終わったー!」というビールジョッキでも傾けたくなるような解放感にひたっていたのだけれど、今年はそうではなく、減速しながら足をゆっくりゆっくり動かしていたい気持ちでいる。
走り切った体にすぐさまムチを打つのでもなく、かといってすぐに休ませるのでもなく、余韻を楽しみながらほどほどに動いておきたいのです。
そのために必要な環境設定はとてもデリケートな部分ですね。
どのくらいの頻度で、どのくらいの時間、自分は絵を描いていたら気持ち良いのか、体の声も聴きつつ探っています。
体サイドとしては、急に座り仕事が増えて、目を使う頻度も増えてびっくりしていたと思います。
しばらく散歩したり遠くをみたり、ゆっくり家事をしつつ、「体からよしもうちょっと走れるよ」という声が聴こえたらまた少しペースアップしたりしたりなんかして、せっかく育てた火を消さないよう繊細に繊細に扱っていきたいと思います。