非常事態への備えとして原始反射を知る|裏の畑Body work部
月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。わたしは後半のBody workを担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓
1月9日・小寒。
年が明けて、徐々にハレのモードから日常のケのモードにシフトしていく時です。今年は年初から日本人の心の深い部分を揺さぶられるような大きな出来事が続きました。自分に何ができるのだろうとソワソワしてしまう気持ちもありますが、こんな時こそ、自分を整えよう。非常時の心や体のあり方をここできちんと見直そうと思いました。
というわけで、この日の講座では、非常時の自分の取り扱い方として、原始反射について学びました。
原始反射とは、赤ちゃんがお腹の中にいる時に身につけるものです。これは、例えば、背中に刺激を感じた時にうずくまるとか、母親に抱きつくなど、この世界に生まれ出た時に自分を守るために与えられた「お守り」みたいなものなのです。
原始反射は成長とともに「統合され、消失する」と言われますが、綺麗さっぱりなくなってしまうわけではなく、大脳が働くことによって抑制されているのです。だから、緊急事態のような時は、大脳が健全に働きにくい状況にあるために原始反射的な動きがひょっこり顔を出しやすいのです。
パニックの時の動き、と言い換えてもいいかもしれませんね。
いきなりパニックになると、何をどうしたら良いのかわからなくなりますよね。
でも、人はパニックになった時にこういう動き方をする特性があるのかもしれないよ、ということを「頭」で知っていて、常日頃から「あ、今自分の原始反射的な動きが出ているな」「わたしは今プチパニックなのかもしれないな」という小さな波を観察できるようになっておくと、いざという時に大波に飲まれずに済みます。
講座の後半では、原始反射を使った誘導瞑想をし、「もう一度、自分の力でこの世界に生まれ直す」という体験をしてみました。
この季節にぴったりなワークだなと思うとともに、
まずは、わたしがわたしとして生きていく、というのが今できる最善だなと思った一日でした。
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写真提供:寺子屋てらこのゆかりさん。
ゆかりさん、いつもありがとうございます^^