『十牛図のワーク・第九図』 あたらしく世界に出会い直す|裏の畑Body work部
月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。わたしは後半のBody work部で『十牛図のワーク』を担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓
7月4日。
夏至の終わりかけで、これから陽のエネルギーが外界に吐き出されて、日毎に暑くなって行くのを感じていた頃です。一つ前の第八図はバイオグラフィワークを入れ込んで5回に渡りがっつり取り組んでいましたが、この日はようやく次の段階、第九図に進みます。
このワークの拡張版としてただいまオンライン瞑想会もやっています。おかげさまでご好評いただいて満席御礼です。
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第七図ではぐれた牛と共に家(ビジョンや夢の象徴)たどり着き、第八図ではその家を捨て、より広大な精神世界へ開かれていくという段階でした。解脱を体験する段階と理解して、ここにバイオグラフィワークを入れ込みました。
第八図では、これまで自分が得てきたもの、まとってきたアイデンティティを否定して脱ぎ捨てて空へと回帰していきます。その体験によって一度壊され生まれ変わった自我は、今まで持ってきた認識や世界観をまったく違うものに変えてしまいます。それが第九図です。
海外旅行などで少し日本を離れて日本に帰ってきた時や、久々に実家に帰省した時など、住み慣れた今までの環境がまったく違うものに見えて驚いたという体験はないでしょうか。(以前こんな記事を書きました↓)
わたしにとって、第九図ってそんな感じです。
一度現実から離れ、精神世界を追い求めたことによって、今までとまったく違う形で世界と出会い直して行く。そんな内側からじわじわと広がってくる力強い感覚なのだろうなと思っています。そして、わたしはこれがマインドフルネスや禅の感覚なのかもしれないなと思いました。(正直、今まで頭で理解しつつもさっぱり体感が追いつかなかった)。
この日は、以前この裏の畑の水彩の時間に描いた、「創世記」を改めて見返してみるということをやってみました。これね、創世記を描いている時からやってみたかったのです。
絵を全部並べて、それを眺めながらもう一度、創世記を読みあげてみます。
創世記や神話などは、世界観が日常生活とかけ離れているものだし、ともすると「天上にいる人間を導いてくれる神という存在のお話」という風に自分の外に置いてしまうこともできるのだけれど。
ここまで自分の内側を探求し、第八図で自らの源に触れるという体験を共にしてきたわたしたちだから、神を「自分の内側にある神聖なはたらき」として、創世記を自分の世界観が生まれていく物語として、きっと、まなざすことができるのではないだろうか。そんな風に思ったのでした。
次回は、いよいよクライマックス。
第十図に進みます。
この裏の畑の仲間たちと、十牛図のワークを結べることがとても嬉しいです。
写真提供:寺子屋てらこのゆかりさんです。
ゆかりさん、いつもありがとうございます!
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「あなたが地球に遺したいもの」というテーマで、火星〜土星までを巡ります。
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