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皇の時代の羅針盤 その三十二

月刊プレジデントイーグル
                     vol,32  1996,06,06
人間心理の戦略を活かす       
      経営者は会社を伸ばす。      

 何がよくて何が悪いかは、後になって見ないと分からないことがあります。例えば戦争です。戦争では、多くの人を殺した人が英雄です。ちょっとした事で人を殺めたら罪です。

大きな目で見ればどちらも罪です。しかし、それによって世の中が良くなるということであれば必要悪なのかも知れません。

政治も経済も行政もその時の判断の仕方で大きく変わって来るものです。今薬害エイズの犠牲者である若者が立ち上がり、行政へ問題を投げかけています。まさに死をも恐れずと言った観があります。

製薬会社との癒着があったとしたら大変なことです。何も知らない患者は良くなると思って治療を受けている訳ですから、ある意味では、無実の罪で死刑を言い渡されたようなものです。

 行政側が国民を取るか、製薬会社を取るかによってこれだけの違いが出てくる訳です。このようなことは外でもまだあると思います。公害関係はほとんどがこれににていると思います。

わたしが知っている事で、美容室や理容室で使われているパーマ液は、完全に公害です。売り手も使用者も知っています。しかし、ほとんどの人が変えようとしません。

それは、みんながやっているから、国が認めているから大丈夫だという判断です。これに真っ向立ち向かっている人と会社があります。いつの日か世に認められることを信じて応援しています。

パーマ液の毒性を知ったらどんなことがあっても、良い物にかえてほしいものです、気が付いたときは遅いのです。

《正義のためには死をも恐れず》


 時代の転換期に来ているのか、毎日のように真実が明らかにされて来ています。薬害エイズ訴訟、住専問題、沖縄基地問題、今まで黙っていた市民の声が天に届いたような事が起きています。

これは良いことです、力によって隠して来たことが隠せないような世の中になって来たものと考えて良いでしょう。

 長いものには巻かれろや、亀の甲より年の功とか、いにしえの風習がありますが、時代が大きく変わろうとしている今日では、真実を訴える必要が来ていると言えましょう。

 時代が変わるとき、吉田松陰、勝海舟、楠木正成、新田義貞等、正義のためには、死をも恐れずに行動を起こした人達が出ています。これらの人達に共通しているところは、仁、義、礼、智、信、を大切にしているところです。

 政治や経済が発展していることが一番大切なことです。この二つは、対のようなものです。政治が経済を司り、経済が政治を司る陰と陽のものです。さらにこれに行政が加わり国が成り立つのです。

膨張経済のときは、うまく行くのですが、ひとたび、どこかに狂いが生じるとすべてに影響が出てきます。そうなると、経済的に負担が大きくなって来ます。

お金のことですが、負担を減らそうとこれまで余分に使っていたお金を節約したり、隠していたものが表に出てきたりします。これは、責任のなすり合いみたいなものです。

経済が発展していると、税収が増加するので国は、どんどん使います。それに利権がからみ、さらに、お金が動きます。ここに腐敗の原因が出てきます。から出張も談合も昔からある訳ですから特別な悪でもないのです。

いけないのは、度を超したものです。

 明治維新にしても、新政府が誕生しても、運営資金には、苦労がありました。その葛藤は計り知れないものがあります。

 歴史に残る政治家や官僚は皆、自分の信じた正義のために死をも恐れずに国を良くする道を貫いたのです。そういった人は、経済界にもいます。

あるときは財閥の創始者であり、またあるときは創業会社の創始者です。また、それに賛同する人たちです。

 それでは、これらの人は何故それだけのことができたのでしょう。わたしの知る限りでは、何もないときから、大きな夢をもっていたからです。できもしないようなときから、できたと思えるような事を、考え、話し、行動していたのです。

これらのことは、歴史に名の残る人の本を読めば分かりますから、ここでは省きます。その中で、死をも恐れない気持ちに何故成れるのか知りたいものです。

そこには、越えることの大切さが示されています。何を越えるかというと今までのことを超える、すなわち進歩発展するために、超越したことが必要であると感じていたのでしょう。

 いつの世でも、始めは誰でもがよいことをしたいと思い、政治や経済を考えて行うものです。しかし、時が経ち発展し平和なときが来る頃から腐敗が始まるのです。

そしてこの時期になると何とかしようという意識が生まれ、これではいけないと考える人が現れてくる訳です。そしてこの人たちは、初めの頃のような理想と信念とを持って行動するのです。

これが成就されたとき、正義のためには死をも恐れずに行動したと言われるのです。 

追記1

IQを引き上げると、どんなことが出来るのか。
次元を引き上げることが、IQを高次へと引き上げます。
それは、IQが150を超えるようになります。
そうすると、どのようになるか、というと、理解力が
急増しますから、問題解決が楽にできるようになる。

簡単に言うと、歴史認識が改善される。つまり、これは、
おかしいという、直感が働いたり、本当は公ではないか。
とか、矛盾点を簡単に導くことが出来る。

洞察力、先見力などが無意識的に理解できるようになる。

本物と本物を作る能力が発達してくる。

コンテンツを読み込むことが早くなり、何をどうしたら良いかの
判断力が瞬時に読み取れるようになる。

過去のゲシュタルトの統合作用も瞬時にできるから、
発想力が増進する。

などなど、が貴方がマスターできます。

追記2
ウクライナとロシアの関係もマスコミと違う判断ができるようになる。
兵庫県知事の問題も高次元から見ると時代の転換期に起きる、
公務員に対する物の見方を転換するための自然浄化と見られるようになる。

円安における日本経済は、近隣窮乏化現象だと理解することもできる。


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