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バスケットボール指導者マニュアル2

バスケットボール:メンタルトレーニング

自分のメンタルを鍛えるために努力を惜しまないバスケットマンはライバルに差を付けることができる。メンタルトレーニングに役立つアドバイスを紹介しよう。

ボストン・セルティックスに所属するスウィングマン、ジェイレン・ブラウンにとって、バスケットボールに必要なメンタルは習得が最も難しい

「バスケットボールのスキルはすでに手に入れていますし、何回も再調整を繰り返しています。ですが、自分の中で一番成長したと思うのはメンタルとマインドセットですね。精神的に成熟したことで毎年キャリアが向上しています」

このように語るブラウンが知っている通り、強靭なメンタルとは冷静さを手に入れることと試合や練習中に起きる逆境を乗り越えられることを意味する。これを手に入れるためには、フィジカルとメンタルがどのように結びついているのかを理解し、両方を鍛える必要があることを認識しなければならない。
メンタルトレーニングについて理解したい人のために、冷静さを保ちベストパフォーマンスを発揮できるようになるための6つのアドバイスを紹介しよう。普段の練習と組み合わせれば、より優れた “バスケットマン” になれるはずだ。

01 自分の感情を確認する


“感情をコントロールする方法の学習” はすべてのバスケットボール選手のメンタルトレーニングに組み入れられるべきだ。
“歓喜” や “断固たる決意” のような感情は一時的にパフォーマンスをブーストしてくれるかもしれないが、“恐怖“ “自己疑念”“考えすぎ”“不安” などのネガティブな感情は負の連鎖を起こし、自分のプレーに悪影響を与えてしまう。


自分の感情を切り替える方法

バスケットボールでネガティブな感情を乗り越えるためには、マインドを鍛え直さなければならない。そのためにはそのような感情に気づき、切り替える必要がある。
つまり、マインドフルネスを目指すサイクルをなぞる必要があるのだが、これができるようになるまでは時間がかかるので、すぐにできなくて焦りを感じる必要はない。
マインドフルネスは自分の感情をコントロールできるようになるために必要な最も重要なメンタルスキルのひとつだ。
まず、トレーニングや試合中に「今」を強く意識するようにしよう。次に「今」の身体からシグナルを見つけよう。心拍鼻からの息、または肺の動きが見つけやすいシグナルだ。
このようなシグナルだけにフォーカスしながら内面を意識し、自分の中に沸き起こっている感情とそれに起因する行動を認識し、それらと自分の間に距離を作ることが重要だ。

02 優秀なリーダーを目指す

マインドを鍛えることは優秀なリーダーへの近道だ。しかも、場所を問わず今すぐスタートできる。“強心臓” などと表現される強靭なメンタルを手に入れるためのメンタルスキルをドリブルやシュートと同じように扱い、練習で数をこなすことが重要だ。


優秀なチームリーダーの資質

優秀なリーダーは負けず嫌いだが、基本的にスポーツに対してポジティブに取り組んでおり、モチベーションも常に高い。また、信じられないかもしれないが、笑顔を絶やさないこともリーダーの重要な資質だ。さらに、優秀なリーダーは最終目標を視覚化し、そこに到達するまでの小さな目標を設定できる能力も備えている。
手始めとして、自分のバスケットボールのビジョンをチームメイトに話してみよう。また、ひとりのときに日記メモを書いたり、練習後に反省したりするだけでも不足している部分を伸ばす助けになる。

03 ネガティブな事はすぐに忘れる

バスケットボールの試合では思い通りのプレーができなかったり、審判が間違った判断をしたりするときが必ずある。監督から自分たちにとってネガティブな出来事が起きたあと、「今のは忘れて次に集中しろ」とアドバイスされたことはないだろうか?
このようなアドバイスが何十年も前から現場で使われているのにはひとつの理由がある。「ネガティブなことをすぐに忘れる」テクニックはマインドをリセットして “今” に集中し直す助けになるからだ。これが手に入れば、過去を悔やむ代わりに新しい何かを生み出せるようになる。
というわけで、ネガティブなことが起きたときは、ポジティブな態度を取るように強く意識しよう。この意識を持ち続けていれば、いわゆる “ツキ” をたやすく引き寄せられるようになるはずだ。

04 観客の声に耳を傾けない

フォーカスする場所にエナジーは流れる。
「ベストを尽くす」など、自分でコントロールできる部分にフォーカスすれば、労せずに自分のマインドを冷静に保てるようになる。観客の声のような周囲のノイズに振り回されてしまうと、マインドを冷静に保つのが難しくなってしまう。

ノイズをシャットアウトする
試合中に集中できずに困っているなら、練習時間を使って混乱から抜け出す方法を学ぼう。シュート練習中に音楽を大音量で鳴らしたり、コーチに邪魔をしたりしてもらうことが、ノイズをシャットアウトして試合に集中する方法を学ぶ助けになる。
トラッシュトークは様々なスポーツで見られるもので、おそらく今後もなくなることはない。そして観客の声と同じく、自分でコントロールできるものではない
バスケットボールのメンタルトレーニングの中心に位置しているのは “コントロールできるものをコントロールしよう” というひとつのシンプルな考えだ。自分に向けて野次を飛ばしてくる他人を止めることはできない。自分がコントロールできるのはリアクションの取り方だけだ。
ちなみに、そのような他人を自分のプレーで黙らせるほど気持ちの良いものはない。

05 呼吸をコントロールする

呼吸をコントロールすればマインドをコントロールできるので、試してみよう。少し間を取って、自分のマインドを客観的に見てみよう。意識が散漫としているかどうかを確認したり、今自分がフォーカスできたらどれだけ素晴らしいパフォーマンスが発揮できるかについて考えたりしてみよう。

まず、3つ数えながら鼻から深く息を吸い込む。次に1秒息を止めたあとゆっくりと吐き出す。これを5回繰り返したあとどのような感情になっているか確認してみよう。
呼吸は "今" に集中し直すための素晴らしいきっかけになる。練習や試合のあとも呼吸をコントロールする練習を重ねていけば、大事な試合中でもすぐに自分をコントロールできるようになる。

06  失敗を成長の糧として捉える

バスケットボールの試合に負けたり、トレーニングが上手く行かなかったりしても、それは失敗ではない。本当の失敗とは「挑戦しないこと」だ。練習に参加して努力をしたなら、それは失敗ではない。今日上手くいかなかったことを修正するチャンスは常にやってくる。
優秀なバスケットマンになるためには一貫性がすべてだ。マインドを常に冷静に保ち、絶対に諦めないで続けることが肝要だ。

メンタルとフィジカルのスキルアップのために努力を重ねられるバスケットマンになれれば、ライバルに差を付けることができる。
オンオフを問わず、自分の感情を観察しミスをできる限り早く忘れることを学び自分を落ち着かせる呼吸法を手に入れることが自分のバスケットボールをネクストレベルへ押し上げ、リーダーとして活躍する助けになるだろう。

まとめ


シューティングコーチの “リーサル・ウェポン” ことクリス・マシューズは次のように語っている。
ハードワークや一貫性、献身が結果に結びついていく様子を確認できれば、私たちを大いに満足できます。なぜなら、これはバスケットボールに限らず、人生においても真実だからです」

以上が現役プロが行っているメンタルトレーニングである。

これらは、基本的なことだと考えられる。
さらに深堀すれば、強い自分である以上に強いチームにいることが
必要だろう。

そして、以下のような時
強いチームとゲームをする時の心構えとは
残り時間が3分、4点敗けている時のチーム力は
フリースローを正確に決めるためには

などのチームのメンタルも必要なのです。

そして、プロのメンタルコーチが必要不可欠なことなのです。
理由は、気が付かないスコトーマができている場合が多いからなのです。
簡単に言うと、自分の顔や背中は、誰も見ることができないからです。
鏡に映った姿は、見慣れているが写真に写った姿に違和感を覚えるのは、
そのためであるから写真写りが悪いとか言われる理由でもある。

以上の内容を個々に指導できるように考えたコミュニケーションが
必要です。

メンタルは、初めに小さなことから意識付けしないと負けるのが
普通だと思ってしまう。
そういう選手は育てないようにするのが真の指導者です。

miniバスなんかでは、3年生くらいから6年生までいて、全員を出場させる様な仕組みであるがそれでも勝ち負けはあるわけだから、言い訳はできない。

中学は地域の子供の集まりだからその年代の出来と子供のセンスが
優先されるだろうから、いかに指導が必要かと言える。

高校はインハイや国体その他の大会があり、有名校や伝統校が決まっている、それを超えられるような指導が必要だ。

能代工業から来た選手が後輩を指導して、一年で関東大会の3位まで行った、自慢ではないが素地として、後輩にきついメンタルを付けておいた
ことも幸いしている。

このように、勝ち方と負けないメンタルが強いチームを作れるのです。

大学でも同様だろう。

実業団でも、日本リーグでもBリーグでもすべてメンタルだと感じている。

最近の宇都宮と千葉のゲームでその意味が解ることだろう。
千葉に渡辺が加入して前半は良かったが、後半比江島にやられた、メンタルの差である。

追加
トム・ホーバス監督は、元トヨタの社員だった。実業団から日本リーグ、
そして、プロへと昇格したころ日本に来たようだ。
彼の口数が減ってきたら勝つチームができた証拠と言えるだろう。
アメリカ人はしゃべりすぎる。

日本人は、スラムダンクの安西監督のようなコーチが好きなんですね。


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