見出し画像

霞が関からの出張

これまで何度か国内出張の機会がありました。やり方は省庁や部署によって違うと思いますが、私の場合です。


①出張の計画を立てる
②予算を使っていいか予算を持っている部署にお伺い
③庶務担当の方に旅費システムでの事前申請をしていただく
④決裁が下りたら、新幹線やホテルを予約


 上記流れが止まるのがまず②で、「複数人で行く必要があるのですか?人数を絞れませんか?」と聞かれます。税金を使うのでわからんでもないですが、役職付きの人が行く分には何も言われないのに、そうでないとどんな役割で行くのかと聞かれます。それに対してこのパートの責任者でなどそれっぽい理由をつければするっと通るので、聞いてくる方も自分が追及された時にそれっぽい説明ができればよいだけで本質的でもないのでちょっともやります。

 会社だとマネージャーが必要性を認めれば通ったので違和感がありましたが、マネージャーが予算権限を持ってないからそういうことになるんでしょうね。予算統括している人は優先順位とかもわからないと思うので、予算を適正に運用しているように見えて実は無駄につながるのでは?という気がしています。


 あとは、③にすごく時間がかかります。ちょっとした出張でも出張命令を兼ねるので色々な人が決裁ボタンを押さないといけないことになっていて、絶対中身見ていないのにずらっと決裁者が並びます。時間がかかるし、上位役割者がこんなことに時間を使うのも無駄だなと思うので、省略化をもっとすべきと思います。


 手続きは面倒ではありますが、視察となると一般には公開していないものを見せてもらったり、実際のところを聞いたりできるので、私個人としてはとても興味深く今しかない機会なのでできるだけ霞が関を出ていくようにしていました。泊りの時は利害関係者でなければもちろん自腹ですがお食事をする機会もあり、よりリアルな話や背景の話を伺うことで関係性ができてその後の仕事がスムーズに進めやすくなるのもいいなと思っていました。


 
 ぜひ来てくださいとおっしゃっていただける(予算やパイプを期待されている)ものの、受け入れ担当者には負担が大きいのではないかと思います。担当者も視察に来てもらったというのが実績になるのだと思いますが、お互いのお金と時間を使うことになるので、とりあえず行くだけ・見るだけにならないようにしないといけないなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?